朝日町蛭谷地区で室町時代から飲まれていたとされる町の特産品「バタバタ茶」作りの今季の作業が23日、町内で始まった。一時は町内での茶葉からの製造が途絶えてしまったが、町商工会などが伝統を受け継ごうと茶作りに取り組んでいる。
バタバタ茶は、茶せんをバタバタと動かして泡立てて飲むことが名前の由来。紅茶やウーロン茶のように茶葉の酵素の力で発酵させるのではなく、自然界の菌の力で乳酸発酵させる「後発酵茶」だ。甘さと渋さが混ざり、香り豊かなまろやかな味わいが特徴だ。
この日は、同町横水の茶畑で、「ヤブキタ」と「
住民らは茶葉を細断した後、蒸し器で蒸らし、丁寧に手もみをしてから、「室」と呼ばれる木箱に入れた。今後は約40日かけて発酵させる。天日干しで乾燥させるなどして、9月初旬に完成する予定だ。約450キロ・グラムほどできる見込みという。
バタバタ茶の生産を管理する町商工会の平木利明さん(74)は「作業には90歳を超えるおばあちゃんも駆けつけてくれる。蛭谷地区に伝わる文化や伝統を絶やしたくない」と力強く語った。
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