Pages

Wednesday, July 1, 2020

能を知り、組織を知る(Hello,Coaching!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

経営者やビジネスリーダーの方々には、アートをお好きな方が多いように思います。二年前には山口周さんの 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』 がベストセラーになり、経営におけるアートの視点に注目が集まりました。 私自身は、祖母の影響で幼少より日本伝統芸能に触れてきましたが、特に、大学時代に稽古を始めた「能」が好きで、今秋、久しぶりに舞台に立つ予定です。 世界最古の舞台芸術である能ですが、650年以上存続し続けている組織体であることを考えると、サステイナブル、長期的発展を志向する組織リーダーにとって、参考にできることがあるかもしれません。 能の芸能としてのユニークさは多々ありますが、私は特に二つの点が、他の芸能と比較して特徴的だと感じています。

「絶対音」がない

一つ目は、絶対音がないこと。能には謡(うたい)という声楽のパートがありますが、謡にはドレミのような絶対的基準となる音の設定がありません。謡本(脚本)に音階はなく、音の高さは「上(高音)・中・下(低音)」という相対的な表現で記述されています。 したがって、稽古も本番も、その時の体調や気温、湿度、相手に応じて、周りと微妙に調整しながら全員でその日の音をつくっていきます。また、オーケストラの指揮者のような存在もなく、一人ひとりが全員の声をよく聞き、お互いに働きかけあい、影響しあいます。

観客に「観る」だけを許さない

二つ目は、観客の参画を求めていること。能は、観客の知識や想像力、創作力を、舞台を完成させるための前提としています。 極限まで簡素化された舞台には、オペラや歌舞伎のように大掛かりな舞台装置や道具がありません。ストーリーに登場する山、川、家などは舞台上にないため、観客には想像力が求められます。 「楽しませてもらう」という受け身では、能の舞台を本当の意味で楽しむことができず、自分の参画があって初めて能は完成するのです。 つまり、能では、演じる側も観客も、その場にいるすべての人に存在意義があり、互いに影響し合ながら、舞台を完成させているのです。

Let's block ads! (Why?)



"完成する" - Google ニュース
July 01, 2020 at 06:05PM
https://ift.tt/2VAY8BC

能を知り、組織を知る(Hello,Coaching!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
"完成する" - Google ニュース
https://ift.tt/3bggq11
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment