東京五輪・パラリンピックの選手村を活用した再開発地区「晴海フラッグ」(東京都中央区)で、選手宿舎を賃貸マンションに改修した建物が23日、報道陣に初めて公開された。計23棟の建物のうち、タワーマンション2棟を除き工事が大詰めを迎えており、五輪延期で遅れた入居は来年1月に始まる。(加藤健太)
約1万2千人が移り住む晴海フラッグは大きく四つの区画に分かれ、この日公開されたのは賃貸マンション4棟が並ぶ区画。1258戸の賃貸住宅のほか、サービス付き高齢者住宅や共同生活できるシェアハウスも階層を分けて併設し、多様な人が集う区画となる。
建物は選手村の役目を終えた後、居室の壁を取り払い、内装を一新した。賃貸住宅の間取りは1LDKが714戸と全体の約57%を占め、夫婦や小さい子どもがいる家族をメインターゲットに据えた。現在、入居者の申し込みを受け付けている。1LDKの賃料は周辺の相場に合わせ、20万円前後という。
7千平方メートルの中庭が広がり、大浴場やリモートワークに適したスペース、保育施設などもある。事業者の一つ、三井不動産レジデンシャルの境隆晃さんは「千戸を超える賃貸マンションを都内で供給する例は近年ない」と話す。
晴海フラッグの他の3区画にある19棟、計4145戸の建物は分譲マンションになる。うち2棟のタワーマンションは工事が続き、2025年秋に完成する。
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