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Monday, May 17, 2021

ブガッティ ベイビーがデリバリー開始! タイプ35をミニチュアで再現した本格派EV - GENROQ Web(ゲンロク ウェブ)

ドバイの空港でVIP向けに稼働

ブガッティは、「タイプ35」を75%のスケールで再現したミニチュアEV、「ブガッティ ベイビーII」のデリバリーをスタートした。車両価格は邦貨で約400万円〜という高額なアイテムながら、本格的なつくりと限定500台のみ生産という希少性があいまって、発表から3週間で完売の札を掲げていた。

ブガッティ ベイビー IIがいち早く向かった先は、ドバイのアール・マクトゥーム国際空港。プライベートジェットが離着陸するエリアで、”VIPセクション専用スタッフ”として活躍するという。

特製の輸送ボックスに収まった「ブガッティ ベイビー II」イメージ

特製の輸送ボックスに収まった「ブガッティ ベイビー II」。

オリジナルカラーの“輸送用ケース”も特注

すべてのブガッティ車がそうであるように、「ブガッティ ベイビーII」も顧客の好みに合わせて多彩なカスタマイズが可能となっている。

グレードは標準仕様(3万ユーロ=約400万円)、ヴィテス(4万3500ユーロ=約580万円)、ピュール サン(5万8500ユーロ=約775万円)の3種類を用意しているが、ドバイにやってきたのはカーボンをまとったヴィテス仕様。容量2.8kWhのバッテリーを搭載し、最高出力を10kWまで開放する「スピードキー」モードを備えている。ボディカラーは特別にあつらえた「Jetex Orange(Jetexはドバイに拠点を置く民間航空会社)」。高性能LEDヘッドライトやブレーキランプ、マッドガード、フェンダーを装着したうえ、ハーネス周りもアップグレードしているそうだ。

さらにナンバープレートも特注仕様で、ミラー、ステアリング、ホイールナットカバーにも3Dプリンターを使ってオリジナルの“Jetex”ロゴを追加。極めつけが「ブガッティ ベイビーII」の安全な輸送のために手作りされたケース。この特別なケースもまた、Jetex社のキーカラーであるオレンジ仕上げとなっている。

ベルギーのオーナーの元に到着した「ブガッティ ベイビー II」。オリジナルのタイプ35やブガッティ ベイビーと共に

ベルギーのオーナーの元へ到着した「ブガッティ ベイビー II」(写真左から2番目)。オリジナルのタイプ35やブガッティ ベイビーなどと共に、大切なコレクションの一員として加わった。

オリジナルの「ベイビー」と共に

もう1台が向かった先はベルギー。戦前のブガッティやオリジナルのブガッティ ベイビー、そしてもちろん本物のタイプ35 Aらが大切に保管されているガレージに、新しい仲間が加わることになった。ピュール サン仕様の「ブガッティ ベイビー II」は、ノクターン ブラックと呼ばれる漆黒のボディに、テール ドールという淡いタン色を組み合わせている。オリジナルの「ブガッティ ベイビー」と「ブガッティ ベイビー II」はいずれも固体それぞれにシャシーナンバーが刻印されているが、今回のオーナーはオリジナルと同じ「388」の車両を見事入手することができたという。

オリジナルの「ブガッティ ベイビー」が誕生したのは1926年。エットーレ・ブガッティとその息子ジャン・ブガッティが、エットーレの末っ子ローランドの4歳の誕生日にプレゼントしたのが、50%スケールのタイプ35であった。

そのような経緯により、もともとワンオフとして製作したブガッティ ベイビーだったが、モルスハイムを訪れたゲストを中心に反響が広がり、1927年には量産化。「タイプ52」と名付けられたミニチュアカーは、1936年まで約500台が作られ販売された。いまも世界中のブガッティ愛好家により大切にコレクションされている。

ベルギーのオーナーの元に到着した「ブガッティ ベイビー II」。オリジナルのタイプ35やブガッティ ベイビーと共に

ベルギーのオーナーの元へ到着した「ブガッティ ベイビー II」(写真真ん中)はピュール サン仕様。ボディは手仕上げのアルミニウム製。

「ヴィテス」仕様はカーボンボディを採用

8歳にもなると乗るのが厳しくなるサイズだったオリジナルの「ブガッティ ベイビー」に対し、今回製造された「ベイビー II」は14歳以上を対象に開発。ペダルカーなどの製作を手掛けるリトル・カー・カンパニー社協力のもと、リチウムイオンバッテリーと回生ブレーキを備えた最新の電動パワートレインを搭載したミニチュアEVとして完成させた。

グレードは3種類をラインナップする。標準モデルは複合材で仕立てたボディに1.4kWhのバッテリーを搭載。上位グレードの「ヴィテス」はカーボンファイバーボディを採用し、バッテリー容量は2.8kWhにアップ。シロンやヴェイロンが搭載するスピードキーも装備し“高速走行”にも対応する。

「ブガッティ ベイビー II」に付属するオリジナルブック

「ブガッティ ベイビー II」に付属するオリジナルブック『ザ ブガッティ ベイビー II その歴史』。オリジナルと「ベイビー II」の詳細、ブガッティブランドそのものの歴史に至るまで、様々な内容が美しい写真とともにまとめられている。

後輪駆動+リヤLSDの組み合わせ

フラッグシップの「ピュール サン」はコレクター向けの仕様。パワートレインは「ヴィテス」と同じものを搭載するが、ボディは美しい手仕上げのアルミニウム製となる。オリジナルのタイプ35と同様、伝統的なコーチビルド技術を用いて形づくられる。各ボディは熟練職人が200時間以上費やして完成するという。

すべてのベイビー IIは後輪駆動で、リヤにはLSDを装備。ベースモデルは最高速度20km/h、最大出力1kWに制限する子供向けモードと、最大出力を4kWまで解放して45km/hの最高速度を実現する大人向けモードを用意する。

「ブガッティ ベイビー II」のオーナーズマニュアルおよびキー

「ブガッティ ベイビー II」のオーナーズマニュアル及びキー。

「スピードキーモード」なら最高速度70km/h

「ヴィテス」と「ピュール サン」はその2モードに加え、さらに「スピードキーモード」を設定。最大出力は10kWまで高まり、230kgの車体はミシュランタイヤをわずかにスピンさせながら一気に押し出される。最高速度は70km/hに達し、ドライバーの体重にもよるものの、0-60km/h加速は6秒ジャストの記録を刻んでいるという。

一度の充電で走行できる距離は標準モデルが25km、上位仕様が50km。それでも足りないという顧客向けには、数秒で簡単に交換できるバッテリーパックも用意している。

ちなみに走りの最終的なチューニングは、ブガッティの有名テストドライバーであるアンディ・ウォレスその人が行った。彼はこう語っている。

「スピードキーを差し込んで一番パワフルなモードにすると、ベイビー IIは本当に素速く走ります。回生ブレーキのタッチもすごくいい。素直に思いましたよ、これは本当に本物のブガッティなんだ、と」

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