28日告示された氷見市長選挙は、現職の林正之市長(64)が無投票で再選されました。氷見市は市街地の再生に向けて公共施設の整備が本格化している一方で、人口減少や財政などの課題を抱えています。梅本記者のリポートです。
去年10月、氷見市民病院の跡地で、市が計画する文化交流施設の整備が始まりました。地上4階建て、ホールには可動式の客席を備え、1階は津波などの災害に備えピロティとなる計画です。事業費は47億7000万円、来年7月に完成する予定です。
中心市街地の再生に向けて公共施設の整備が進む氷見市。市役所と市民会館の跡地も今後整備を始める方針です。
林市長「この2つ(市役所跡地と市民会館跡地)についてはそんなに大きな事業に(ならない)。(それぞれ)数億円程度のものではないかと。そう大きな課題にはならないのかなと思います」
税収の土台となる人口は4万4000人余りで、この5年間で3900人余り減少しました。25年後には2万6000人と、現在からさらに4割減り、65歳以上の高齢者人口が15歳から64歳までの生産年齢人口を上回る見込みです。
人口減少に伴い、財政もより厳しくなります。市の貯金にあたる財政調整基金は現在の28億円。これが10年後には12億円まで減少する見通しです。これは、市が最低限の安全ラインとしている水準に相当します。
林市長「いろいろな施設整備とあわせて財政規律も確保しながら取り組んでいきたいと考えています。まずは氷見での定住を促進をしていく、あるいはまた移住を促進をしていく」
移住・定住の促進に向けて、市のPR策の一環に行ったのが市長の補佐役となる副市長の公募でした。810人の応募から選ばれた篠田伸二副市長は在京テレビ局の元社員で、その発信力をどう生かすかも2期目のポイントです。
また、海に面した氷見市は津波などの災害に強い街づくりも欠かせない要素です。朝日山公園の西側、氷見高校そばの高台に完成した「見晴らしの丘」は、市が23年かけて整備した公園です。津波を想定した避難場所として、7600人の収容が可能で、太陽光発電を活用した充電システムを備えています。
林市長「子育て世代に選ばれるような、そんな街づくりもしていかなければいけないと思います」
限られた財源のなかで行う集中と選択。そのなかで今後は、保育園や学校の再編統合もより本格的になる見通しです。
林市長「学校が遠くなる地域も出てくるかもしれませんけども、統廃合して、新しいものには、やはり最新のICT教育であるとか、教科専任制とかいったような、中身で選ばれるような、そういう学校にしていきたいと」
いちじるしい人口減少と高齢化を踏まえた氷見市政の今後の方向づけは、林市長の2期目の取り組みがカギを握っています。
林市長の新しい任期は4月7日から4年間です。
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