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Tuesday, May 19, 2020

「次の何か」へ虎視たんたん センバツ中止も士気落とさず 長野・上田西 - 毎日新聞 - 毎日新聞

オンラインで選手とコミュニケーションを取る吉崎琢朗監督=長野県上田市下塩尻の上田西高で2020年5月15日午後3時29分、皆川真仁撮影

 新型コロナウイルス感染拡大で、高校野球もセンバツ、春の都道府県大会が中止となり、集大成となる夏の甲子園の開催も危ぶまれており、20日には日本高野連が可否を協議する。野球部員はどんな思いで日々を過ごしているのか。昨秋の長野県大会を制した上田西の取り組みを報告する。

 「この自粛期間でやったことが次の何かに生かせるように過ごそう」。活動自粛前最後の全体練習となった3月1日、吉崎琢朗監督(37)は選手たちにそう伝えた。「当初は休校が1、2週間で終わると思っていたので、『次の何か』は春の大会がターゲットでした」と振り返る。だが、2カ月以上が経過した今も部活動再開のめどは立っていない。

 上田西は2019年秋、チームの長所である団結力を発揮し、秋の県大会優勝、北信越大会ベスト8と結果を残した。その後、前監督の学内異動に伴いコーチを務めていた吉崎監督が就任。「変化を恐れずにチャレンジしていく」との思いを込め、帽子のロゴマークを伝統の「上田西」から「UN」に刷新。10季ぶりの甲子園を目指す、その矢先のコロナ禍だった。「冬の鍛錬期で手応えがあったので本当に残念」と吉崎監督は肩を落とす。

 選手たちも落胆の色は隠せない。選手寮で暮らす約40人はほとんどが帰省をせず寮生活を続ける。密集を避けるため1、2年生と3年生で午前と午後に分けて室内でのマシン打撃や屋外での守備練習に取り組んでいるが、その胸中は複雑だ。

 チームの士気を高める役割を担う三富彰也主務(3年)は「インターハイ中止のニュースなどを見て、特に3年生はやる気が減ってきている感じがする。進路にも関係してくるので不安です」と苦しい胸中を明かす。そんな中でもユーチューブで甲子園の好プレー集を見て気分を盛り上げようと努めているという。自宅で素振りや体力トレーニングに励む水出八尋選手(3年)も「仲間と会って話せないのは寂しい」。

 そんな状況の中で4月30日から始めたのがオンラインミーティングだ。学校で契約しているマイクロソフトの「チームズ」を活用。吉崎監督はインターネットは不得手というが「選手に『やれ』と言っている以上、自分も何かやろうと思った」と発案。上級生の協力で筋トレや素振りの反復練習を撮影し、入学間もない1年生に動画配信する試みも始めた。

 初めての全体でのオンラインミーティングを開催した5月15日、吉崎監督は選手に①高校野球の素晴らしさや周りの人への感謝を伝えられるチームになる②県内無敗で、野球の勝敗以外でも最高で最強のチームにする――と再開後の目標を伝えた。マネジャーにはモチベーションビデオの製作を依頼した。

 「『次の何か』が夏の大会であってほしいが、命を守ることはやはり考えなくてはいけない。この期間で得た知恵や能力はなくならないので、選手たちには披露する場があると信じて準備してほしい」と吉崎監督。既に母校・佐久長聖との練習試合も組んでいる。↵  チームを束ねる清水怜主将(3年)は「自分の課題と向き合う期間。これまでの夏の悔しさは夏でしか返せないので、この夏の王者になるためにやっていきたい」と力強く語る。【皆川真仁】

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May 18, 2020 at 11:57PM
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