3年生のために残すべきものは何か。活動再開した専大北上のいつもとは違う日々
2020.05.16
ティーバッティングをする専大北上の選手 ※写真提供=専大北上野球部
新型コロナウイルスと言う見えない敵と戦い続けて気が付けば5月に突入し、夏の大会まではおおよそ2か月と差し迫った。これまでは暗い話題に包まれていたが、活動再開の明るい話題が少しずつ出てきた。
岩手県の強豪・専大北上は5月7日から学校が通常通り再開し、教室に生徒たちが戻ってきた。それに合わせて野球部も時間の制限をかけながらも活動を再開。9日には練習試合をしたことが報じられ、一筋の光を差し込んだ。
チームの指揮を執る及川将史監督はその時のことを振り返り、「2週間ぶりと言うことで体力は落ちていましたが、それ以上に選手たちは高いモチベーションで試合に臨んでくれていました」と選手たちの様子を語る。
毎年であれば県外と組む時期が、今回の事態を受けて「岩手県内で協力をしあって、一緒に盛り上げている」と力を合わせて、練習試合を通じて岩手から全国へ元気を届けているのだ。
そんな専大北上は4月23日から活動自粛へ。5月7日の再開予定日までの2週間はチームの中で共通の課題を作り、選手たちにきっちりと練習を課してきた。それと同時に野球におけるセオリーなど基本的な考え方の部分もプリントにまとめ、選手1人1人に配布した。
「ウチはまだ基本的なところができていないところありましたので、プリントにまとめました。それと一緒に、チームで年間通じて立てているウエイトの目標に対して選手それぞれの達成度を記載しまして、どれだけ目標に近づけられるか。改めて意識を持たせました」
毎年6月、7月あたりで冬場にやってきたトレーニングの成果が低下してしまうところに課題を持っていた及川監督。その課題を克服するためにももう一度ウエイト中心のメニューで体づくりを徹底させて、「再開したらスムーズに実戦に入れるように」ということで調整をさせてきた。
専大北上の練習模様 ※写真提供=専大北上野球部
専大北上は保護者からの了承をもらい、最大限の感染防止に努めたうえで寮生を寮に残し、自宅から通っている選手は自宅待機。選手それぞれの場所で出来る最大限の練習をしてきた。こうして8日に選手たちがグラウンドに帰ってきたが、「動けていないところもありましたが、嬉しそうにやっているのはわかりました」と野球が出来ることに喜びをかみしめていた。
しかし、及川監督は喜んでばかりではなかった。練習再開をした日に3年生とはすぐにミーティングを開き、「最悪のことは考えなければならない」と伝えた。その上で、「1日1日を無駄にすることなく過ごさなければならない」と確かな覚悟と、野球が出来ることへの喜びをかみしめて日々を過ごす。
同時に選手たちの中に何かを残せるように意識して練習をさせるようにしている。
「例年であればメンバーを絞ったりもしますが、3年生全員で同じ練習をしているんです。全員で同じ時間を過ごせているのですが、そういった全員で練習をやり切ったことや当たり前のことを徹底的にやり切る。勝利に向かって全員が必死になって野球をすることの楽しさを感じてもらえるように心がけています」
夏の大会が無事にできることがベストだが、最悪のケースもある。及川監督はその事態から目を逸らさずに、向き合って考えた末に3年生に何かを残そうとしているのだ。それが何になるかわからないが、及川監督が残した財産が選手たちの今後に必ず活きるはずだ。
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