輪島市は新入生の大幅な定員割れが続く門前高校について、星稜高校元監督の山下智茂さんに引き続き野球部の指導アドバイザーを務めてもらうほか、１億３０００万円あまりをかけて野球場を改修するなど、野球部の強化を通じた新入生の受け入れに力を入れていく方針です。
これは、輪島市の坂口茂市長が２８日、市役所で開いた記者会見で明らかにしたものです。
県立門前高校では高校のＯＢで、星稜高校の野球部を全国屈指の強豪校に育て上げた元監督の山下智茂さんが、去年から、野球部の指導アドバイザーを務めています。
門前高校は、新入生の大幅な定員割れが続いていますが、去年は、市外からも野球部への入部希望者が入学するなど、新入生の数がおととしの１１人から２．５倍の２８人に増えました。
輪島市は、新年度も引き続き、山下さんに指導アドバイザーを務めてもらうことにしています。
また、野球部が練習で使っている野球場を改修するための費用、１億３８００万円あまりや、３月完成する生徒の宿舎に夜間の管理人を置くための費用など、１億１６００万円あまりを新年度の当初予算案に盛り込みました。
坂口市長は「市外の中学３年生にとっても、門前高校が進学先として選択肢の１つになったと思う。今後もスポーツだけではなく学習の支援も続け、魅力を高める努力をしていく」と話していました。
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