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Friday, September 10, 2021

秋、何かを始めてみませんか | 百寿者に学ぶ バランス健康術! | 米井嘉一 - 毎日新聞

 9月に入りました。季節は秋です。私の頭の中には「きたるべき冬に備える秋」というイメージが強く表れています。以前の連載「脂肪を味方にして長生きしよう」の中で、ことわざ「天高く馬肥ゆる秋」の話を紹介しました。秋には、「食欲の秋」「運動の秋」「収穫の秋」「学問の秋」など、いろいろあります。「さあ、何かが始まる」。そんな季節なのかもしれません。

「何もしない」は最悪

 アンチエイジングを実践する上で、一番いけないことは「何もしない」ことです。

 日がな一日、快適なソファにだらりと座って、テレビ見て、お菓子食べて、ビール飲んで、コミュニケーションもなく、だらだら過ごす生活。これを毎日続けていたら、自分で自分の老化スイッチを押してしまうようなものです。あっと言う間に、年老いてしまうでしょう。

 人間の体はうまくできています。使わない部位は退化して、そぎ落とされていきます。足があるのに歩かないでいると、足腰の筋肉が衰えます。筋肉量、筋力ともに低下していきます。

 40歳を過ぎると、日常生活だけでは筋肉量が年間1%ずつ減っていきます。70歳を過ぎると、4カ月で1%減ります。寝たきりになると2日で1%の割合で減少し、衰えが進みます。

 だらだら過ごしていると、骨からミネラル分が失われ、骨粗しょう症が進みます。サプリメントでカルシウムを補充するだけでは足りません。ウオーキングなどで骨に刺激を与えなければ、骨にミネラル分を沈着させて丈夫な骨を保つことができないのです。

 だらだら過ごしている時は、関節を動かすことがほとんどありません。関節の動く範囲を「可動域」と呼びます。動かさない関節の可動域はだんだん小さくなり、関節が固まっていきます。体が硬くなった状態です。

 「寝たきり状態」に向かってまっしぐらという、ぜひとも避けたい過ごし方です。

<健康の秋>健診を受けてますか?

 健康診断(健診)の効能はいくつもあります。病気になる前に体の異変を早めに見つけて、その病気が発症しないように…

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