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Tuesday, May 18, 2021

駐車場に設置した『テント病床』で“点滴や酸素吸入” 病院長「何かできることを」 | MBS 関西のニュース - 毎日放送

駐車場に設置した『テント病床』で“点滴や酸素吸入” 病院長「何かできることを」

更新:2021/05/18 18:10

 新型コロナウイルスの感染拡大により、入院できずに待機状態となる患者は神戸市内だけでも5月17日時点で約1400人います。自宅で症状が悪化するのを避けようと民間病院の一部でも診察や治療が始まりました。

 神戸市須磨区にある高橋病院。心臓病を中心とした循環器疾患を治療する民間病院ですが、神戸市からの要請を受けて、今年1月からコロナ患者の入院も受け入れています。しかし、高橋病院の高橋玲比古院長は新型コロナ患者の受け入れ状況について次のように話しています。

 (高橋病院 高橋玲比古院長)
 「登録病床は6床なんですけど、現実には患者10人が入院している状態なんです。救急の患者さんが来られたりしますので、すぐに入院していただくということが難しい」

 5月17日に撮影された映像。そこは病院の駐車場に設営された“大型テント”の中です。車いすに乗せられてそこに入ってきたのはコロナ陽性で自宅待機中の患者。医療従事者に促されてベッドに横たわります。続いて2人目の患者が入ってきました。防護服を来た医療従事者が2人の患者に点滴などをしていきます。この大型テントは元々は発熱外来として発熱患者の検査をする場所でした。しかし4月からはテント内にベッド3床を置き、入院はできないものの、点滴や酸素吸入などができる、いわゆる『テント病床』として運用されているのです。

 (高橋病院 高橋玲比古院長)
 「点滴もできますし酸素の吸入もできますので、いわゆる初期治療としては滞りなくできる状態にはなっています。こちらでちょっと休んでいただいて、よその病院に空きがないか、手続き的なことができますので。24時間使いますから、深夜に機械をつけて朝までここで治療をした例も数例あります」

 病院によりますとテント内で治療をしたのは4月から延べ約70人。民間病院も治療を始めた理由は相次ぐ自宅待機者の死亡です。

 (高橋病院 高橋玲比古院長)
 「我々もやはりそれに対してすごく衝撃を受けて、自分たちで何かできることはないのかと考えたところ、在宅で療養している患者の中で重症となる前に何らかの治療を行う。」

 神戸市内の『第二次救急病院協議会』が調査したところ、市内の13の民間病院が、高橋病院のように自宅待機中のコロナ患者の外来診療が可能だということです。

 (高橋病院 高橋玲比古院長)
 「在宅患者さんの数が減るまで、今後も慎重に対処していかないといけないのではないかと思います。医療に携わる者は皆さん何らかの形で貢献したいと思っていると思うんです」

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