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Tuesday, October 17, 2023

福岡城跡の「潮見櫓」江戸築城期の木材や技使い復元へ…2025 ... - 読売新聞オンライン

 福岡市は、同市中央区の舞鶴公園にある国指定史跡「福岡城跡」(約48ヘクタール)に47以上あった やぐら の一つ、「 潮見櫓しおみやぐら 」を同公園北西の一角に復元する。福岡城跡での櫓復元は1956年以来約70年ぶりで、保存していた江戸時代の築城当時の木材や、建築技術を活用する。市は財源の一部に寄付金を充てる考えで、復元後は明治通りからも櫓が見えるようになる。福岡城跡の新たなシンボルとして、2025年春に完成予定だ。(林航)

 今月11日午後、福岡県福津市にある建設会社「 なごみ 技研」の作業場で、職人6人が潮見櫓の復元に使う木材の加工に汗を流していた。復元を委託されており、この日は、櫓2階の柱に使う木材の水分量や強度を確かめる検査などを行った。

 復元には、可能な限り江戸時代などの古材を使う。一部が欠けたり、腐ったりして強度が足りない場合、新しい木材で修復する「繕い」を行う。黒みがかった古材と真新しい新材を組み合わせ、柱1本が完成する。木材表面の仕上げには、江戸時代に使われていた 手斧ちょうな と呼ばれる おの を使う。表面をなめらかにせず、削った凹凸を残す伝統工法だ。

 大工の荒木伸太郎さん(46)は「江戸時代にどんな作業をしていたのか、昔の大工と会話をするように楽しんでいます」と笑う。

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