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Sunday, October 15, 2023

初めての音色、心地よく 10年で完成する打楽器お披露目 八王子の ... - 東京新聞

永井さん(左)と打楽器を楽しむ子どもたち=いずれも八王子市で

永井さん(左)と打楽器を楽しむ子どもたち=いずれも八王子市で

 東京都八王子市を拠点に国内外で活動するミュージシャン永井朋生(ともお)さん(48)が、今年から10年かけて打楽器を作り上げるプロジェクトで、現状の打楽器が市内でお披露目された。訪れた人たちは、永井さんの製作風景を見ながら楽器に触れ、音を出して楽しんだ。(昆野夏子)

 打楽器の名前は「音響彫刻『Kinon(キノン)』」で、「木の音」の意味を込めた。今月上旬、夕やけ小やけふれあいの里のふれあい館(上恩方町)で開かれたイベントで展示された。

 地元のNPO法人「小津俱楽部」が高尾・恩方地域で切り出したクリやツバキ、桑の木などを材料に活用。細長い木の幹に、短めの木の枝をのれんのようにつるしたり、大きな板を木琴のように並べたりした。永井さんは「誰もが自由に触って、空気を響かせ、思い思いに音を出せるようにしたい」と語った。

 会場では、永井さんが製作を進める中、訪れた人たちは手やばちで楽器をたたき、木の音を響かせた。近くに住む木村瑞生(みずき)さん(34)は「普段は電子音やスピーカーの音に囲まれて生活しているので、木の柔らかな音が心地良い」と目を細めた。息子の湧仁(ゆうと)ちゃん(3)も笑顔で「楽しい」と、さまざまな音を出していた。

楽器を作る永井さん(左)と、音を楽しむ親子連れら

楽器を作る永井さん(左)と、音を楽しむ親子連れら

 永井さんは「楽器は産声を上げたばかりだか、皆さんがいろんな音を出してくれる。予想もしない音が出ることもあり、発見が多い」と話す。

 楽器は、2年ごとに市内5地域で開かれる「八王子芸術祭」の一環で、各地域を巡り、地域にちなんだ材料を使ってさらに手を加え、完成を目指す。

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