気仙沼市の菅原茂市長は1日までに、県管理漁港海岸の防潮堤工事で未完了となっている市内4地区の早期完成を求める要望書を県、復興庁、水産庁にそれぞれ提出した。県への要望に対して、村井嘉浩知事は「早期完了を目指して事業を推進する」と回答。今後、全地区を対象に住民説明会を開催する方針を明らかにした。
鮪立、大浦・浪板、魚市場前、日門の防潮堤工事の未完了となっていることで、「地区住民をはじめ、関係する多くの市民が不安を抱えている」と強調。「復興事業の中で最も重い防災事業の根幹をなすものであり、復興まちづくりの前提となる重要な事業」として、事業推進を図るよう求めた。
事業を所管する県には、住民に工事の状況や今後の工事計画、完了時期を継続的に説明するよう要請。復興庁と水産庁には、復興事業であることを踏まえ、優先的に事業費の確保を図るよう訴えている。
市水産課によると、村井知事は、残る4地区の早期完了に向けて引き続き事業を推進していく考えを示した上で、本年度中に全地区で住民説明会を開き、「内容や進捗を説明したい」などと答えた。
復興大臣、水産庁にもそれぞれ提出され、各省庁と連携しながら対応に当たっていく考えなどを示したという。
4地区は、国の復興予算の活用期限である昨年度末までに工事が終わらず、本年度に持ち越された。鮪立は本年度末に完了できるめどが立ったが、他の3地区は国による通常予算での一般事業に移行したことで財源確保が難しくなり、現時点で完了見通しが立っていない。
防潮堤工事が一部未完了となっている問題で、1日に開かれた市議会の東日本大震災調査特別委員会(熊谷伸一委員長)では、委員から地元への説明が遅れた点を問題視する声が相次いだ。
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