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Monday, August 7, 2023

世界唯一の捕鯨母船「日新丸」ラスト航海へ…1987年に建造 ... - 読売新聞オンライン

 捕鯨会社「共同船舶」(東京)が所有し、老朽化のために11月で役目を終える世界唯一の捕鯨母船「日新丸」が6日、仙台市の仙台港に入港し、最後の操業を前に報道陣に船内が公開された。同社は廃船となる予定だった日新丸について、太平洋の島国パラオの在日大使館から冷凍設備としての利用の申し出があり、前向きに検討していることを明らかにした。

 捕鯨母船は小型船が捕獲した鯨を積んで解体し、鯨肉を冷凍する役割を持つ。日新丸は全長130メートル、幅20メートル、8145トン。1987年に建造され、2度の火災や反捕鯨団体の妨害を経験しながらも南極海への航海は27回に上るなど、日本の調査捕鯨の中核を担ってきた。

 今月13日に仙台港を出港し、東北や北海道沖で操業後、11月に山口県下関市の下関港で引退する。同社は同市の旭洋造船と契約し、日新丸に代わる新母船「 関鯨かんげい 丸」を約60億円をかけて建造中で、来年3月に完成する見通しだ。

 この日は、日新丸の乗組員約100人が参加し、最後の操業を記念した式典を行った後、船内を公開。担当者が冷凍設備や機関室、捕獲した鯨を引き揚げる仕組み、 操舵そうだ 方法などについて説明した。

 また、共同船舶の所英樹社長は、捕鯨支持国のパラオの大使館側から利用の打診があり、10日に大使が船内を視察することを公表。修繕費や維持費は負担できないが、船自体は無償提供が可能との考えを示し、「持続的に利用いただけるならありがたい」と述べた。

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