子どもから大人まで世界中の人から愛される「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親、ディック・ブルーナさん。ブルーナさんが初めての絵本を出版してから今年で70周年を迎えることを記念し、8月15日(火)から8月30日(水)まで、松屋銀座にて「ブルーナ絵本展」が開催されます。
目次
絵本が生まれて70周年。絵本の魅力に迫る「ブルーナ絵本展」開催

Dick Bruna
オランダ・ユトレヒト生まれ。家業の出版社でデザイナーとして働きはじめ、2000冊を超す「ブラック・ベア」シリーズのペーパーバックの装丁やポスターのデザインを手がける。1953年に初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』を発表し、以来124冊の絵本を生み出した。「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズは世界的なベストセラーに。
Photo: F.André de la Porte
■約120冊の絵本作品が集結
グラフィックデザイナーとして活動していたブルーナさんが、初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』(初版)を出版したのは1953年のこと。その後、1955年に『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』(初版)を出版し、生涯で120冊を超える絵本を世に送り出しました。

1959年『りんごぼうや』(改訂版)原画
本展ではミッフィーシリーズ34作品を含む、約120冊の絵本作品を一挙に紹介。正方形のスタイルになる前につくられた、初期の絵本7冊もオランダから来日します。
■ミッフィーシリーズ以外の絵本も

1969年『くんくんとかじ』原画
いくつもの絵本シリーズを生み出したブルーナさん。冒険心いっぱいのくまの男の子の「ボリス(ぼりす)」をはじめ、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、ぶたの「ポピー(うたこさん)」など、人気の登場人物を紹介。

1963年『クリスマスってなあに』原画
さらに、ほかの作品とは異なるスタイルでつくられた絵本『クリスマスってなあに』や4つの童話シリーズ『シンデレラ』『おやゆびこぞう』『あかずきん』『しらゆきひめ』の原画15点を日本初公開。一味違った魅力を感じられます。
■シンプルさを追求し、繰り返し描いたモチーフ

左から2000年『ろばのみみ』印刷原稿、1990年『ろってちゃん』印刷原稿
「想像の余白」を残しておくのが大事だと、シンプルさを追求したブルーナさん。絵本作品を見ていくと、お気に入りのシーンやモチーフは、登場人物を変えながらも繰り返し描いていることがわかるのだとか。
本展では「なみだ」や「まど」、「ゆき」など7つの特徴的なテーマから、作品に共通するこだわりやユーモアに迫ります。
■『ぼりす そらをとぶ』の原画・スケッチが集結

1999年『ぼりす そらをとぶ』の制作メモ(左)とスケッチ(右)
Illustrations Dick Bruna ©︎ copyright Mercis bv,1953-2023. www.miffy.com
一枚一枚の絵に、驚くべきこだわりを持っていたブルーナさんは、納得のいく形ができるまで、スケッチが100パターンを超えることも。
1999年に出版された『ぼりす そらをとぶ』では、強風に吹かれる傘の表現を完成させるまで、試行錯誤を重ねて描いたそう。その膨大な数のメモやスケッチから約30点を厳選。一枚の絵が完成する過程を見ることができます。
シンプルな絵から、ブルーナさんのデザイン性の高さやユーモア、こだわりや情熱を感じることができるはず。貴重な機会をぜひお見逃しなく。
ブルーナ絵本展
8月15日(火)〜30日(水)/松屋銀座8階イベントスクエア/10:00〜20:00(8月20日〈日〉、27日〈日〉は19:30、最終日は17:00閉場) ※入場は閉場の30分前まで/一般¥1,200
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text & edit:Mayumi Akagi
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