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Wednesday, June 21, 2023

1枚でコーディネートが完成するジャンプスーツワークなイメージの ... - 株式会社三栄

出典:ヴィンテージのジャンプスーツを腰巻きにしてコーデは完成【本日のFUDGE GIRL-9月14日】

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第56回目は「ジャンプスーツ」について。そもそも「ジャンプスーツ」ってどんなものなのでしょう? そんな謎をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

【用語解説】まずは「ジャンプスーツ」を知ろう。

出典:ホワイトのジャンプスーツを爽やかに着こなす。ポイントはブラックの小物にあり!

「ジャンプスーツ」はシャツとズボンの上下がひと続きになった衣服のことです。カーレースのレーサーが着用する「レーシングスーツ」もそのひとつ。ほかにコンビネゾン、カバーオール、カバーロールズ、つなぎ、オールインワン、ワン・スーツなどさまざまな呼称を持っているのも特徴です。

【歴史】パラシュート部隊のための服だったから、”ジャンプ”とつく

出典:肌寒くなったら、タートルネックをイン。いまから活躍するジャンプスーツ【“ジャンプスーツ”ガールの着まわし7days-SATURDAY】

「ジャンプスーツ」は本来落下傘(らっかさん:パラシュート)部隊兵の服やイギリス産業革命後の工場労働者が「ボイラースーツ」という名称で着用し普及した。その後は炭鉱、軍艦や機関車、自動車修理工場などの作業服などとして、破れにくい、熱に強い、厚地でさまざまな外的刺激から体を保護するといったきわめて機能的な性質を持った服でした。現在では、伸縮性のある生地や美しい色の生地をもちいたりといったデザイン性の高い、日常着としての「ジャンプスーツ」も多く見られるようになっています。

【雑学】エルヴィス・プレスリーはカラフルな「ジャンプスーツ」をステージ衣装に!

1950年代~70年代に活躍した、ロックの帝王、エルヴィス・プレスリーは、ステージ衣装として、カラフルな「ジャンプスーツ」を身にまとっていたことで知られています。そのわけは、「ジャンプスーツ」のルーツが、兵士や工場労働者の衣服であったこととは真逆。動きやすいこともあって、ボディライン、腰のうねりなどの特有の動きを強調でき、ジェンダーを超えて、彼自身のアイデンティティを表現できるアイテムだったから。スタイリストといった言葉や職業、ステージ衣装という認識が明確にはなかった時代に、先がけて、セルフプロデュースの一環で、自ら「ジャンプスーツ」を選んだと言われています。しかも、ピンクやブルーなどカラフル、かつ本物の宝飾品で飾られていて、重い時では20kgを超えた「ジャンプスーツ」を着用していたそう。そのインパクトは、今の時代になっても語り継がれ、近年、エルヴィス本人をテーマにした映画も制作され、多くのミュージシャンにも影響を与え続けています。

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

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