マイナス38度に冷やした専用機械の中に小豆あんとバニラアイスを流し込んで型を取ると、20分で棒アイスの「あいすまんじゅう」が次々と完成する。福岡県久留米市の丸永製菓は、約60年前にアイスクリーム市場に参入し、「和風アイス」の先駆けとなった老舗メーカーだ。
創業は1933年で、当時は和菓子を製造していた。冷蔵庫が家庭に普及し、アイスキャンディーの流行が始まった60年代初頭、製菓の技術を生かした新商品として、小豆あんをバニラアイスで包んだ「あいすまんじゅう」を発案した。一口目からアイスと小豆あんの両方を味わえるよう、あんを包むアイスの厚みを5ミリ・メートルに統一するなど、独自の生産基準も設けた。
近年は和菓子の枠を飛び出した新商品にも挑んでおり、昨年4月には、コカ・コーラグループの炭酸飲料「ファンタ」を棒アイスにした商品を発売した。ファンタの棒アイス商品は国内で初めてという。
他のアイス製品を含めて工場では1日最大80万個を生産しており、取引先は米国など海外にも広がる。丸永製菓の永渕寛司常務は「話題性があり、老若男女に支持される商品を今後も開発したい」と話している。
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