典型的な三角持ち合いが相場で現れた場合、上値抵抗線(レジスタンスライン)を突破すると、その後の相場は上昇軌道を描いていく傾向があると以前お伝えしました。しかし、必ずしもそうとはならない場合があります。 今回は、この点に着目し、典型的な三角持ち合い出現後の失敗パターンが、相場のどの波で現れやすいかについて見ていきたいと思います。
エリオット波動理論におけるチャート波形の捉え方
今回も、まず初めに「エリオット波動理論」における波形取りについて確認することから始めます。エリオット波動理論では、相場の波は、I・II・III・IV・Vの一連の波から構成される「衝撃波」と、A・B・Cの一連の波から構成される「修正波」の2つの大きな波でできていると考えます。 〇エリオット波動理論におけるチャート波形の基本的な考え方
※筆者作成
典型的な三角持ち合いが完成しない場合のチャートイメージ
これまでのおさらいですが、典型的な三角持ち合いパターンのイメージは下図のとおりです。上昇相場がいったん天井を着け、その後、三角形を描きながらもみ合い、最終的に上値抵抗線(レジスタンスライン)を突破すると典型的な三角持ち合いが完成したと見ます。
※筆者作成 しかし、時として、この典型的な三角持ち合いパターンが完成しないことがあります。それを示すのが下の図です。
※筆者作成 上昇相場がいったん天井を着け、もみ合い相場になるところまでは、典型的な三角持ち合いパターンが完成する場合と同じです。違いは、もみ合い相場において赤色の上値抵抗線(レジスタンスライン)を突破しきれずに腰折れし、青色の下値支持線(サポートライン)を割り込んでしまう点です。 これは、投資家心理としては、長く続いたもみ合い相場の中で、最終的に売りたいという不安が勝ったことを示しています。典型的な三角持ち合いが結果的に失敗する場合、その後の相場展開は強い下降トレンドを描いていくことになるため、このパターンがチャート上で現れる場面は上昇相場の「天井」ということができるでしょう。
からの記事と詳細 ( 典型的な三角持ち合いの未完成は、上昇相場に終わりを告げる(ファイナンシャルフィールド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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