
電車で帰宅していたときの出来事を描いた漫画「電車と私。」がSNS上で話題となっています。ある日の仕事帰り、電車内で立っていた女性。そこで、斜め前の席で口を開けて寝ていた男性の口に向かって、電車を降りていく人物が何かを投げ込んだのを目撃しますが…という内容で「恐ろしすぎる」「私も口を開けて寝てしまうので注意します」「ホラー以外の何物でもない」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。 【漫画】本編を読む
おじさんと通じ合ってしまうほどの衝撃
この漫画を描いたのは、主婦のあじの開き(ペンネーム)さん(35)です。日常の出来事や育児のことを漫画にして、インスタグラムで発信しています。 Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。 あじの開きさん「2年くらい前だったと思います。主人に『娘のことや毎日のことを漫画にして、インスタグラムにアップしたらどう?』とすすめられて描き始めました」 Q.今回の漫画を描いたきっかけは。 あじの開きさん「インスタグラムで漫画を描くようになって、この電車での出来事をいつか漫画にしてみたいと思っていました。実は下書きだけ1年前に描いたのですが、納得がいかず、先日、もう一度描き直しました」 Q.この後、もう一人の目撃者のおじさんとは何か話しましたか。 あじの開きさん「いえ、目線だけのやりとりだけで終わりました(笑)おじさんの方が先に電車から降りたので見送りましたが、お互い気まずいような気恥ずかしいような、不思議な気分でした」 Q.投げられた瞬間、お兄さんは全く気付かなかったのでしょうか。 あじの開きさん「投げ込まれたお兄さんはかなり熟睡していたので、全く気が付いていませんでした。私もそのときは、ぼんやりとドアの方を見ていたら、電車を降りていく男の人が何か投げたところを偶然見た…という状況でした。『何か投げた!? でも、投げたものはどこ!? 何を投げたの!?』という感じでした(笑)」 Q.お兄さんがすぐに降りなければ、状況を伝えていましたか。 あじの開きさん「すぐに降りなければ、メモに書くなどして伝えていたかもしれません。何回か、お兄さんに声をかけようと思ったのですが、目の前のおじさんが『やめた方がいい』という目をして首を振っていたので、迷った末にやめてしまいました」 Q.これ以降、このような状況に遭遇したことはありますか。 あじの開きさん「この一件以降、遭遇したことはありません。でも、電車の中で起きた面白かった出来事はいくつかあるので、『#電車と私』というタグをつけて、エピソードを投稿しています」 Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。 あじの開きさん「『このご時世で、マスクがあってよかった(口を開けて寝ていても何かを入れられたりしないので)』『怖い! こんなことあるの!?』『有事の際に、知らない人とアイコンタクトで通じ合う…あるあるですね』というコメントが多かったです」 Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。 あじの開きさん「日常の漫画も連載の漫画も楽しいのですが、最近、フォロワーさんの体験談を頂いて漫画にする楽しさを感じているので、これをもう少し広げて、何か形にできたら…と思っています」
オトナンサー編集部
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