テレビ熊本
『シリーズ命を守る・防災』、今回はコロナ禍で変化する避難所についてです。 避難する際、スマートフォンなどを使って事前に避難所の空き具合が確かめられる、熊本市の取り組みなどをお伝えします。 「いま清水まちづくりセンターが今『混雑』している、という情報を確認することができます」 熊本市のホームページから『緊急情報』欄の『避難所情報』をタップすると、このほど導入された防災情報のポータルサイト画面が出てきます。 避難所を開設すると、市はこの画面を立ち上げます。 これから向かう避難所の状況を確認できるよう、「満員」「混雑」「空き」の３段階で表示されています。 【熊本市危機管理防災総室 河野 翔太さん】 「近くの避難所に行ったが、混雑していたので帰る、ということを避けられるように、避難する前に混雑状況を確認していただきたいと思います」 目的の避難所がいっぱいだった場合は、別の避難所の状況を知ることもできます。 コロナ禍の中、避難所での密を避ける取り組み、導入のきっかけは去年の出来事でした。 【熊本市危機管理防災総室 河野 翔太さん】 「昨年の台風１０号の際、多くの人が避難所に来られ、どのくらい混雑しているのかという問い合わせが多数ありましたので、こういった情報を発信する仕組みを整備しました」 去年９月の台風１０号、『過去最強クラス』として早くから最大級の警戒が呼びかけられました。 熊本市では１万人余りが避難し、熊本地震を除く風水害では過去最多の避難者を記録。 【荒尾市の避難者男性】 「いっぱいで寝られる状態じゃない、完全に密、密！」 県内各地の避難所で混雑が相次ぎ、荒尾市でも空きがある別の避難所を案内する対応に追われました。 【荒尾市の担当職員】 「コロナ禍を考慮して（定員の）約４割の収容を考えている」 コロナ禍でやむを得ず定員を減らす対策を取った避難所もありましたが、熊本市は、この時の教訓から定員は減らさずスペースを広げようと、今年度から状況に応じて避難所となる学校では体育館に加え、教室も開放することを決めました。 【尾谷いずみリポート】 「パーティションの中は縦、横２メートル。２、３人くらいが過ごせるスペースとなっています」 【北区役所清水まちづくりセンター 清田 隆宏 所長】 「今コロナ禍にあって、３密を避けるという意味でこちらのテントを準備しました。最大１世帯３名くらいは（１区画に）入れると思います」 アッという間に広がり手間いらずで完成するワンタッチ式のテント、そしてスペースを仕切るパーティション。 熊本市は今年度これらを市内すべての避難所に１６区画分ずつ配備します。 コロナ禍の避難所、進化を続けています。 そして今回は、防災システム研究所の山村武彦所長に、コロナ禍で避難する際に必要なアイテムについて聞きました。 こちらをご覧ください。 １つ目は感染症対策として、マスクやアルコール消毒液、マイ体温計。 ２つ目は口腔（こうくう）ケアセット、歯ブラシや歯磨き粉です。 口の中を清潔に保つことで感染症の予防につながります。 このほか、避難所で不足しがちなハンドソープやタオル。 不特定多数が出入りする避難所の床は汚れやすいので、スリッパも必須アイテムです。
からの記事と詳細 ( シリーズ命を守る・防災 コロナ禍の避難所新たな取り組み【熊本】（TKUテレビ熊本） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3xHjcHi
No comments:
Post a Comment