(CNN) アフリカ南部ザンビアの空港へ向かっていたエチオピア航空の貨物機が、誤って建設工事中の新空港に着陸していたことが分かった。
同航空が5日に確認したところによると、貨物機は4日、エチオピアの首都アディスアベバを出発し、ザンビア中部ンドラ市の「サイモン・ムワンサ・カプウェプェ空港」へ向かっていた。
だが実際に着陸したのは、同空港から約20キロの場所に建設されているオープン前の新空港だった。
ザンビア運輸省の高官は仏APF通信に、これは「ミス」だったと語った。パイロットはレーダー管制室から「そちらが見えない」と言われ、肉眼で確認しながら着陸したという。
エチオピア航空は詳細を調査中としたうえで、目的地の空港のすぐ近くに同じ向きの滑走路が建設され、ザンビア当局がその工事の情報を伝えていなかったことがミスにつながった可能性もあると指摘した。
ザンビアの国際空港を管理するZACL社によると、新空港は昨年10月に完成する予定だったが、パンデミックの影響で工事が遅れ、今年中の完工を目指している。貨物機が着陸した滑走路はすでに完成済みで、ほかの施設の工事も先月末までに少なくとも88%が完了していた。
ZACLによれば、新空港は「サイモン・ムワンサ・カプウェプェ空港」の名前を引き継ぎ、現在の同空港は民間航空への供用を廃止して元の名称「ンドラ国際空港」に戻すことになっている。
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