Pages

Wednesday, February 24, 2021

「富岡町産ビール」新たな特産に 大麦を試験栽培、8月に完成予定 - 福島民友

 東北大大学院農学研究科作物学研究室は富岡町の畑で、町産ビールの製造に向け大麦の試験栽培に取り組んでいる。ビールは今夏に完成する予定で、新たな特産品に育てながら原料の大麦を軸にした町の農業再生を目指す。

 研究室の本間香貴教授(48)が被災地の農業支援の在り方を研究する中で、専門とする麦の栽培に関する知識を生かそうとビール造りを計画した。研究室に富岡町出身の山本修平さん(26)が所属している縁で、山本さんの実家で震災後に耕作放棄地となった畑約0.5ヘクタールを借り、昨年11月から学生と共に麦の栽培を始めた。麦は6月に収穫して宇都宮市の醸造所で仕込み、8月にはビールが完成する予定。

 本間教授は22日、山本さんら学生4人と共に畑を訪れ、麦の成育状況を確認した。本間教授は「多くの人に好まれるビールの原料となる大麦は農業再生の可能性を秘めている。栽培やビールの販売に興味を持ってくれる人とつながり、新たな特産品として発信したい」と意気込む。山本さんは「震災後にほったらかしとなっていた畑に緑が戻り、素直にうれしい。農業再生の足掛かりとなれば」と願った。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 「富岡町産ビール」新たな特産に 大麦を試験栽培、8月に完成予定 - 福島民友 )
https://ift.tt/2NSJG6R

No comments:

Post a Comment