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Monday, January 25, 2021

ボウリング場の壁に巨大アート制作中 高松の抽象作家 - 朝日新聞デジタル

 【香川】ボウリング場内の壁が、巨大なアート作品に生まれ変わっていく。高松市在住の抽象作家kuroma(クロマ)さん=本名・川口媛乃(ひめの)さん(25)=による壁画の公開制作が、善通寺市内で行われており、訪れた人たちの目をひきつけている。

 善通寺市中村町の「マックスボウル」は約50年前に完成したボウリング場で、レーンの両側に高さ6メートル、幅25メートルの壁がある。これまでは恐竜などの絵が描かれていた。kuromaさんは、一方の壁は青やオレンジなどの明るい色を塗り重ね、もう一方を今は紺や赤など暗めの色あいにしている。ただ、どのような色彩で完成するか、本人もまだ分からないという。

 この「壁画化」の発起人は、市の地域おこし協力隊員日高慎一郎さん(37)で、若者離れが進むボウリング場に若い世代に足を運んでもらうきっかけをつくりたいと考えたという。

 カメラマンでもある日高さんは制作風景を撮影しており、「どうなっていくのか分からない面白さがあり、制作中も完成後も楽しめる。善通寺の新たなアートスポットになるのでは」と期待する。

 kuromaさんは、香川出身の画家・猪熊弦一郎に影響を受け、3年ほど前に大阪から高松に移り住んだ。「こんなに大きな作品を描けることはない。新しいことに挑戦したい」と、昨年12月上旬から公開制作に取りかかっている。地元の人から声をかけられることも多く、交流が生まれているという。

 見た人の感じたままに作品を受け取ってもらうのがkuromaさんのスタイルで、具体的なものやイメージは考えず、描くという。

 「空とか、海みたいだね、と言ってくれる人もいるし、それぞれで想像して見てもらっています。作品をきっかけにボウリング場や善通寺市を訪れてほしい」と話す。

 2月末ごろの完成を目指し、制作を進める。(石川友恵)

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