160キロを2度計測した藤浪。守護神スアレスにつなげた(撮影・岡田茂)【拡大】
(セ・リーグ、阪神4-3DeNA、20回戦、阪神10勝8敗2分、11日、甲子園)右腕の投じる1球ごとに甲子園が大きく沸く。阪神・藤浪が中継ぎになってから初めて1点リードの場面でマウンドへ。1回を3人でピシャリと抑えてベンチに戻ると、笑顔をみせた。
「少し投球のタイミングが合わなかったり、コントロールがつかないところもありましたが、なんとか粘ることができました」
3-2の八回に登場。先頭の大和への2球目だ。ボールとなったが1日の中日戦(甲子園)以来となる自己最速タイの160キロを計測した。続く投球が大和の頭上を通過し、球場は騒然。だが、ここから乱れることなく157キロで右飛に打ち取った。
神里に対して3球連続でボールも、フルカウントまでもっていくと、遊ゴロ。続く楠本への初球で2度目の160キロを計測。カウント2-1となり、最後は左飛に料理した。ファンの応援にも背中を押されて、きっちり3人で仕事を終えた。
3点差で登板し、初ホールドを記録した9月29日の中日戦(甲子園)では「死ぬほど緊張した」と振り返ったが、この日は1点差と緊迫した場面で4ホールド目。ボール先行のカウントになっても、慌てずに落ち着いて修正。しっかりリードを守った。
矢野監督の早めの継投もうまくはまった。3-2の六回1死。ここまで62球も3被弾の先発・秋山から思い切って桑原にスイッチ。「3まわり目になるところで、桑原で何とかしのぐということを選択した」。そこからエドワーズをはさんで藤浪へ。六回以降は走者を許さない完璧なリレーに指揮官は「取って取られての繰り返しの中で、継投もうまくいきましたし。粘ってくれました」と称賛。「晋太郎(藤浪)もファンの人にも乗せてもらいながら腕を振って勢いが出てきた」と完全復活への手応えを口にした。
「3人で抑えることができてよかったですし、チームも勝てたのでうれしいです」
勝利の方程式を担う藤浪は充実の汗をぬぐった。チーム内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で中継ぎに配置転換となったが、新境地で躍動。今やブルペンに欠かせない存在だ。(菊地峻太朗)
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