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Sunday, June 28, 2020

新型コロナワクチン「第2世代」、開発はスピードより効果を重視 - ブルームバーグ

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を終わらせるためのワクチン開発で重要なのはスピードだけではない。

  多くの企業や大学は、開発競争で最初にゴールすることはないであろうワクチンにも可能性を見いだしている。そうした「第2世代」のワクチンはより多くの感染を予防し、持続的な免疫力を提供し、高齢者や健康弱者を守り、世界各地で大量供給を実現する可能性がある。これらの利点は先駆的ワクチンには提供できないかもしれない。

  「ウサギかカメか」。ワクチン接種を推進する国際非営利団体ガビのセス・ バークレー事務局長はこう語り、「われわれが使い始めるワクチンが理想的ではなく、後から別のワクチンに移ることもあるかもしれない」と指摘した。

  新型コロナワクチンの開発で先頭集団を追いかける企業の中には、仏 サノフィや英 グラクソ・スミスクライン、米 メルクなども含まれる。これら企業はワクチン候補のヒトへの臨床試験はまだ行っていないが、50万人を超える死者が出ている新型コロナの感染を食い止める有力な候補として浮上している。

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医療慈善団体ウェルカムのチャーリー・ウェラー氏

写真家:Thomas SG Farnetti / Wellcome Trust

  医療慈善団体ウェルカムでワクチン部門を統括するチャーリー・ウェラー氏は「今はすべてが検討段階だ」と指摘。「あまりにも課題が多いため、一部のワクチン候補は脱落する可能性がある。だからこそ、われわれには複数のアプローチが必要なのだ」と語った。

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  最近の米国での感染再拡大は、新型コロナと闘うには信頼できる治療薬やワクチンが必要であることを再認識させるものだ。

  ガビのバークレー氏は一部のワクチンについて、実証済みの方法をベースにゆっくりとしたペースで開発が進んでいるとし、それらワクチンは1回の投与で有効であったり、他にも使いやすい特徴があったりする可能性があると指摘。「強固な免疫が証明されているのであれば、従来のワクチンの一部は特に魅力的かもしれない」とインタビューで述べた。

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  その一例が、エボラウイルスに対する単回投与で高い効果があったアプローチを基にするメルクのワクチンだ。年内にヒトへの治験に入るとされる同ワクチンは新型コロナに対する長期的解決策の一部になるかもしれない。同社のケネス・フレージャー最高経営責任者(CEO)はインタビューで、ワクチンがパンデミックだけでなく、特定地域で周期的に流行するエンデミックにも対応することを望んでいると語った。

UK In Fourth Week Of Coronavirus Lockdown As Death Toll Exceeds 10,000 - The Jenner Institute, Oxford.

オックスフォード大学とアストラゼネカが率いるプログラムが行われている建物

フォトグラファー:Visionhaus / Getty Images

  グラクソは独自ワクチン候補を開発するのではなく、体内の免疫反応を高める「アジュバント」をサノフィなどに 提供することで、新型コロナワクチンの開発に貢献する。この技術を利用すれば1人の予防接種に必要なワクチンの量が減り、供給量が増えることになる。サノフィは臨床試験の初期段階と中間段階を圧縮した試験を9月に開始する見込みだ。

  グラクソのワクチン部門で最高医療責任者(CMO)を務めるトーマス・ブロイアー氏は、ワクチン候補の「いくつかは失敗し、多分1つか2つは成功するだろう」と指摘。「長期的な価値を考えれば、最速が常に最善であると決めてかかるべきではない」と述べた。

原題:
Second-Generation Covid Vaccines Are Built for Impact Over Speed(抜粋)

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