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Tuesday, March 17, 2020

建物丸ごと「猫専用」 賃貸住まい、富山の会社展開 - 中日新聞

猫専用のアパートに設けられたキャットステップ=富山市内で

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 賃貸住まいで「猫を飼いたいのに飼えない」という悩みに応えようと、富山市内の不動産会社が、建物の全部屋で猫が飼えるアパートやマンションを展開している。猫と入居できる物件は犬に比べて少なく、建物丸ごと「猫専用」は希少。捨て猫や殺処分といった問題を減らす仕組みづくりにも力を入れている。(山本真士)

殺処分や根強い偏見に一石

 取り組んでいるのは県内で賃貸物件を扱う「ディライト」。猫専用の賃貸物件は「ネコも一緒に住める家『necomo(ネコモ)』」のシリーズ名で展開している。

 設備面では、猫が暮らしやすく、飼いやすい環境づくりを重視。猫が好む足場「キャットステップ」を標準で備える。クロスは猫の爪で傷が付きにくく、床材は猫が滑りにくい仕様で、いずれも消臭効果がある素材を使う。トイレ置き場や猫の隠れ場所も用意している。

 仕組みの面では、入居者が猫を大切にする意識の確認を徹底。入居時は猫の去勢や避妊、契約の更新時には予防接種の状況をそれぞれ書類で確かめる。保護猫の飼育も契約金を割り引くなどして推奨している。

 necomo第一弾は二〇一八年に完成した富山市内のアパート。松永泰一社長や複数の社員が猫が好きで、猫が飼える賃貸物件の少なさに疑問を感じていたこともあり、自社での建設に踏み切った。完成から一カ月で全部屋が満室になり、入居者から「新築で飼えてうれしい」「入居を機に飼うことにした」といった喜びの声が寄せられた。

 第二弾は、今月下旬までに富山市内に完成するマンション。十五部屋全てで猫を飼えるようにする。

 環境省の統計によると、一八年度に県と富山市が行った猫の殺処分は二百十二件。一方、犬は十六件にとどまった。松永社長は猫の譲渡先が不足する要因の一つとして、賃貸暮らしでは飼育が難しい住宅事情を挙げる。「オーナーの間では傷や臭いへの偏見が根強いが、しっかりした飼い主であれば問題は起きない。受け皿を増やし、不幸な猫を減らしたい」と話す。

 necomoは今後も県内で展開予定。建物内で飼い主が集えるコミュニティースペースの設置や、動物病院のテナント誘致も目指す。県内各地で空き家が問題となっていることを受け、一軒家を活用できないかどうかも検討している。

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