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Tuesday, November 21, 2023

未完了日門防潮堤に約2億円の追加予算 | 株式会社 三陸新報社 - sanrikushimpo.co.jp

 東日本大震災の復興事業で進められたが、未完了となっている気仙沼市本吉町日門の県管理漁港防潮堤事業に関して本年度、国から新たに1億9千万円の事業費が認められたことが分かった。これにより、メインとなる区間の防潮堤整備は予算確保のめどがついた。県は、残る国道かさ上げ分などの予算を引き続き国に要望し、早期完成を目指す。
 日門漁港の防潮堤は、計画延長373㍍(海岸護岸を含む)のうち、約半分の183㍍が完成したが、残る190㍍が未完成のままとなっている。国の復興予算の充当期限が昨年度末で終了し、本年度からは通常予算による一般事業に移行されたため、予算確保が難しい状況だった。
 県気仙沼地方振興事務所水産漁港部によると、本年度は工事費として当初予算に1億6千万円を措置していたが、このほど、津波対策として水産庁の農山漁村地域整備交付金事業(事業費1億9千万円)に採択され、国、県で2分の1(9500万円)ずつを負担することが決まった。
 残る190㍍のうち、本年度は防潮堤35㍍と海岸護岸11㍍の計46㍍が完了する予定で、海岸護岸の構造物は全て完成する。
 今回の交付金採択を受け、県は今後、防潮堤71㍍分の工事の追加発注を行い、年明けから着手。来年9月末の完了を目指すとしており、国道に面するメインの防潮堤工事は全て終了する見込みだ。
 一方、国道45号のかさ上げと、国道に接続させる南側の防潮堤73㍍分の事業費は予算の見通しが立っていないため、依然として全体の完了時期を示せる状況にないという。
 同水産漁港部は「国とは優先的な予算配分を求め、随時交渉している。本年度予定されている工事をしっかりと進めながら、残る事業費の確保に全力を尽くしたい」と話している。地元への説明が遅れたという反省を踏まえ、住民には今後の工事の状況などを見ながら、丁寧に説明していく―としている。
 

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Monday, November 20, 2023

江府町に「県原子力防災支援基地」完成 島根原発事故に備える ... - nhk.or.jp

松江市の島根原子力発電所の事故に備え、住民が避難する際に、放射性物質が付着していないか検査する機材などを保管する倉庫が江府町に完成し、21日に記念の式典が行われました。

江府町の防災基地には、島根原子力発電所で事故が起き、原発から30キロ圏内の境港市や米子市の住民が避難することになった場合に使用する機材を保管した「県原子力防災支援基地」が完成し、県や町の関係者50人が出席して式典が行われました。
式の中で平井知事は「場面ごとに必要な機材をコンテナにまとめて、仕分けされた状態で入っている。この基地が県内東西2か所に避難経路ごとに設置され、後方の支援基地が整った」とあいさつしました。
出席者たちはテープカットをして、鳥取市に次いで県内2か所目となる「原子力防災支援基地」の運用開始を祝ったあと、倉庫に置かれたコンテナをトラックに載せる訓練が行われました。
米子自動車道の江府インターチェンジからおよそ5キロ離れた場所に整備された鉄骨平屋建ての倉庫は、広さが530平方メートル余りあり、施設内には放射性物質が付着してないか検査する機材や、バスなどの大型車両に付着した放射性物質を洗い流す機材などが入った、全長3メートルあるコンテナ9基が置かれています。
鳥取県によりますと、江府町の倉庫が完成することで、主な避難経路である山陰自動車道や国道9号線から東へ避難するルートと、米子自動車道や国道181号線などから、岡山県を通って県東部と中部に避難するルートでの避難を支援する2つの拠点整備が完了し、原発で事故が起きた際の住民避難がスムーズに進むことが期待されています。

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