松江市の島根原子力発電所の事故に備え、住民が避難する際に、放射性物質が付着していないか検査する機材などを保管する倉庫が江府町に完成し、21日に記念の式典が行われました。
江府町の防災基地には、島根原子力発電所で事故が起き、原発から30キロ圏内の境港市や米子市の住民が避難することになった場合に使用する機材を保管した「県原子力防災支援基地」が完成し、県や町の関係者50人が出席して式典が行われました。
式の中で平井知事は「場面ごとに必要な機材をコンテナにまとめて、仕分けされた状態で入っている。この基地が県内東西2か所に避難経路ごとに設置され、後方の支援基地が整った」とあいさつしました。
出席者たちはテープカットをして、鳥取市に次いで県内2か所目となる「原子力防災支援基地」の運用開始を祝ったあと、倉庫に置かれたコンテナをトラックに載せる訓練が行われました。
米子自動車道の江府インターチェンジからおよそ5キロ離れた場所に整備された鉄骨平屋建ての倉庫は、広さが530平方メートル余りあり、施設内には放射性物質が付着してないか検査する機材や、バスなどの大型車両に付着した放射性物質を洗い流す機材などが入った、全長3メートルあるコンテナ9基が置かれています。
鳥取県によりますと、江府町の倉庫が完成することで、主な避難経路である山陰自動車道や国道9号線から東へ避難するルートと、米子自動車道や国道181号線などから、岡山県を通って県東部と中部に避難するルートでの避難を支援する2つの拠点整備が完了し、原発で事故が起きた際の住民避難がスムーズに進むことが期待されています。
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