６年前の西日本豪雨で氾濫した愛媛県の肱川の水害対策として国が進めてきた堤防の造成やかさ上げの工事が来月、完成することになり４日、記念の記念の式典が開かれました。
愛媛県の大洲市と西予市を流れる肱川は６年前の西日本豪雨で氾濫し流域で甚大な被害が出ました。
このため国や県が肱川流域の水害対策を進めていて、このうち国が行っていた堤防を新たに造成したり堤防を以前よりかさ上げしたりする工事が来月、完成することになりました。
大洲市で開かれた記念の式典には国や市の関係者など約１００人が出席し、国土交通省四国地方整備局の佐々木淑充局長が「地域を少しでも水害から守り安全な地域にして残せるように努めたい」とあいさつしました。
堤防が整備されたのは西日本豪雨で被害が出た大洲市内の１５か所のあわせておよそ７キロの区間です。
このうち、市内で最も浸水被害の大きかった東大洲の堤防は以前よりも３．６メートル高くかさ上げされ、西日本豪雨と同じ量の雨が降っても氾濫を防ぐことができるということです。
国土交通省肱川緊急治水対策河川事務所の松山芳士所長は「気候変動によって、今後さらに大きな雨に対して対策が迫られるなかであらゆる治水対策を駆使し地域を安全にしたい」と話していました。
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