再生可能エネルギー関連の新興企業「パワーエックス」（東京都港区）が、岡山県玉野市に整備中の国内最大級の蓄電池工場の生産棟が完成した。今後はオフィスや研究開発室も建設し、２０２５年に全体が完成する予定。
生産棟は、金沢２１世紀美術館などに携わった世界的建築家、妹島和世さんが設計した。鉄骨平屋約６３００平方メートルで、銀色や白色を基調とした明るい内装が特徴。天井から光を取り入れ、観光客らが見学に来た際に工場内を見渡せる通路も作った。
生産棟では蓄電池の部品を製造。これらの部品を組み立てて完成させる蓄電池（容量ベース）の年間生産能力は、約９０万世帯が１日に使う電力量に相当する最大１０ギガ・ワット時になるという。工場の運営は子会社が担い、県内を中心に約１００人の新規採用を見込んでいる。
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