◎今週の一推しイベント
【31日(土)】
▽「企画展『遊びの美』」(~2月5日、港区・根津美術館)
「文化としての遊び」に注目した根津美術館の展覧会。新春にふさわしい華やかな屏風を中心に、貴重な所蔵作品が紹介されている。
学芸員の福島洋子さんは「絵画や古筆の作品を通じて、文化としての遊びを紹介するのが狙い。平安貴族たちが興じた蹴鞠の様子を描いた金地の屏風など、お正月らしい華やかな作品を楽しんでほしい」と話す。
源頼朝が幕府の権威を示すために富士山の裾野で繰り広げた巻狩りを描いた屏風も展示。武家の遊びには乗馬や弓矢などの武芸の鍛錬という側面もあった。江戸時代の人々がすごろくや腕相撲などに興じる作品からは、当時の遊興の様子が伝わってくる。
○そのほかのお薦めイベント
【2日(月)】
▽「静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展2初春を祝う―七福うさぎがやってくる!」(~2月4日、千代田区・静嘉堂@丸の内)
三菱第2代社長の岩崎弥之助が創設し、第4代社長の岩崎小弥太が拡充した静嘉堂。創設130周年と新美術館開館を記念した第2弾の展覧会が新春に開催される。
今回は、卯年生まれの小弥太の還暦祝いとして、夫人孝子から贈られた58体の御所人形など吉祥の絵画や器を紹介。
ウサギの冠をつけた七福神たちの「宝船曳」「輿行列」を中心に「鯛車曳」「楽隊」「餅つき」の五つのグループで構成される人形が一列に並ぶ。愛らしいしぐさや表情を鑑賞するのが楽しい。
▽「東京ミッドタウンのお正月2023」(~9日、港区・東京ミッドタウン)
東京ミッドタウンで催される新春のイベント。毎年恒例の獅子舞や、3年ぶりに実施する振る舞い酒のほか、23年の干支にちなんでウサギの絵が完成するスタンプラリーも行われる。
また、だるまの絵付けやミニサイズのたこが作れるワークショップを体験できるほか、縁日屋台や紙芝居も登場。家族で正月を楽しめるイベントがめじろ押しだ。
▽「博物館に初もうで兎にも角にもうさぎ年」(~29日、国宝「松林図屏風」の展示は15日まで、台東区・東京国立博物館)
2日から開館する東京国立博物館。23年の干支の卯にちなんだ恒例の正月企画展が開催される。
愛玩用や狩猟の対象としてウサギと人との関係は古い。文学や美術でも表現され、人々の暮らしを彩ってきた。特集展示では「兎に角うさぎ」「月のうさぎ」「波に乗るうさぎ」「うさぎはどこだ」「うさぎと人と」の五つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたウサギの魅力に迫る。
また長谷川等伯筆の国宝「松林図屏風」をはじめ、新年を祝した吉祥作品の数々も紹介される。
【6日(金)】
▽「いちごアフタヌーンティー」(~3月16日、目黒区・ホテル雅叙園東京)
イチゴの魅力を存分に楽しめる食のイベントが、ホテル雅叙園東京で開催される。
ムースやスコーンなど、7種のスイーツすべてにイチゴを使い、素材を生かしながら、食感や香りに変化をつけた。
ペストリー料理長の生野剛哉さんは「その日の気温、湿度を計算し、焼き加減や仕上げにもこだわった。1年の始まりにふさわしい華やかな味わいを堪能してもらいたい」と説明する。
2500点の日本画や美術工芸品に彩られたミュージアムホテルで、一流シェフの美や技をゆったりと味わえる。
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