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Friday, December 2, 2022

<広島ドラゴンフライズ>練習場完成 Vへ羽ばたけ - 読売新聞オンライン

 バスケットボール・B1(1部)西地区の広島ドラゴンフライズ(DF)の新たな練習施設「ドラフラベース」が廿日市市に完成した。これまで決まった練習場がなく、同市や広島市の体育館などを転々としていた。今季は好調を維持しており、練習に打ち込める環境が整ったことで、更なる活躍に期待がかかる。(森谷達也)

 チームは今年3月、総工費約2・5億円をかけてドラフラベースの整備に着手。朱色のチームカラーが宮島に由来するなど、ゆかりがある廿日市市に建設した。

 施設にはバスケットコート1面やゴール6個を備えたアリーナ、トレーニング室、所属選手の背番号が壁やイスにあしらわれたロッカー室などを備える。今後は公開練習や子どもらへの指導も検討する。

 完成記念式典があった11月28日、カイル・ミリングヘッドコーチ(HC)は「思った以上に良い施設で、選手も喜んでくれるはず。特に若い選手は毎日トレーニングを積み、体を大きくしてほしい」と期待。浦伸嘉社長は「技術面や精神面での向上を追求できる最高の環境。決まった拠点がないことは編成面にも影響していたので、ようやくプロのチームとしてスタートラインに立てた」と喜んだ。

 DFはここまで11勝3敗(11月30日時点)で島根、琉球と並んでいるが、リーグ規定で西地区の首位に立っている。

 10月には昨季東地区2位の川崎に1勝1敗とし、西地区優勝の琉球にも勝利。11月は昨季東地区優勝の千葉Jに勝ってB1で初の6連勝を記録した。

 同月26、27日にエフピコアリーナふくやま(福山市)であった三河戦にも連勝した。26日は右足のけがで約1か月間戦列を離れていたニック・メイヨ選手が復帰後初先発し、チーム最多の22得点をマーク。27日は司令塔役の寺嶋良選手が鋭く切り込み、キャプテンの辻直人選手、若手の佐土原遼選手が要所で3点シュートを沈めて振り切った。

 共に新加入のドウェイン・エバンス選手、ケリー・ブラックシアー・ジュニア選手もハードワークと堅守で良いリズムを生み出しており、ミリングHCは「特に後半で全員が力を出し切って戦っている」と評価する。

 来年5月19~21日に広島市で先進7か国首脳会議(G7サミット)が開かれることを受け、DFはB1の年間優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)に初進出した場合のホームゲームを広島市外で開催することを決めた。試合会場やホテルの確保が困難なためで、福山市や呉市での開催に向け準備を進める。

 CSは準々決勝が5月の第2週、準決勝は第3週に、リーグ戦上位のチームのホームで行われる。これがサミットの開催前後と重なり、DFは本拠地の広島サンプラザホール(広島市西区)を使用できず、アウェーチームが宿泊するホテルも確保できないという。

 一方、同月6、7日に同ホールで予定するリーグ戦最終節は予定通り開催できるよう、関係機関と調整する。浦社長は「チームが好成績を残すことが前提だが、市外の施設から幅広く協力を得て、県民に活躍する姿を見せたい」と話す。

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