Pages

Thursday, November 17, 2022

Stratasysが3Dプリンターで電動モビリティー、デザインから数カ月で実物に - ITpro

全1482文字

 米Stratasys(ストラタシス)は2022年11月15日(現地時間)、内外装などを3Dプリンター〔付加製造(AM)装置〕で造った電動モビリティー「UILA」のプロトタイプを世界最大級の3Dプリンターの展示会「Formnext 2022」(2022年11月15~18日、ドイツ・フランクフルト)で披露した。電動自転車と電気自動車を融合させた新しいタイプの乗り物と位置付ける。デザインのアイデア出しから実車が完成するまでの所要時間は3カ月と、短期間での開発に成功した。通勤などでの利用を見込み、2024年にドイツでの市場投入を目指す。

3Dプリンターを多用して造った電動モビリティー「UILA」

3Dプリンターを多用して造った電動モビリティー「UILA」

(写真:日経クロステック)

[画像のクリックで拡大表示]

 UILAは、アルミニウム合金製フレームの上に3Dプリンターで造形した樹脂部品を組み付けた2人乗りの4輪車。車両の大きさは全長230×高さ170×幅90cmで、質量は約70kg。後部座席を倒して荷物を積むことも可能で最大積載重量は250kg。容量1200Whの2次電池(バッテリー)と、各後輪に出力250Wのハブモーターを搭載している。

 駆動方式はチェーンレスの電動自転車と同じ。ペダルをこいで発電した電力で後輪のモーターが駆動し、足りない電力はバッテリーから供給する仕組みだ。最高時速の25kmまで軽々と加速できるという。1回の充電での走行距離は60~70km。

夜に走行するUILA

(動画:Stratasys)

 構造的には電動自転車であるものの、自動車のような空間を備えるため、天候などに左右されずに運転できる。車内空間を実現する部品は、Stratasys の3Dプリンター「F770」で造った。同プリンターはFDM(熱溶解積層)方式で、幅1mほどの樹脂部品を造形できる。ボディーは20に分けて造形したパーツを組み合わせた。内部のシートやステアリングホイールも3Dプリンター製だ。

UILAの運転席

UILAの運転席

自転車のようにこぐためのペダルがある。シートも3Dプリンターで造形した。(写真:日経クロステック)

[画像のクリックで拡大表示]

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( Stratasysが3Dプリンターで電動モビリティー、デザインから数カ月で実物に - ITpro )
https://ift.tt/RYWteLr

No comments:

Post a Comment