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Tuesday, July 19, 2022

タンソンニャット国際空港、第3四半期に新ターミナル着工へ(ベトナム) | ビジネス短信 - ジェトロ(日本貿易振興機構)

ベトナムのファム・ミン・チン首相は79日、ホーチミン市内にあるタンソンニャット国際空港を視察し、同空港の新ターミナル建設プロジェクトについて、グエン・バン・テー交通運輸相やグエン・タイン・ギ建設相、ホーチミン市人民委員会の委員長らと会議を行った(政府広報79日)。現地報道によると、会議でチン首相は、新ターミナルの着工時期について「2022年第三四半期(79月)に建設を開始するために尽力する」と強調した(ベトナム国営通信社「ベトナム・プラス」79日)。

同建設プロジェクトは、過負荷状態にあるタンソンニャット国際空港を拡張し、新たなターミナルを建設する計画として、2020519日付の首相決定657/QD-TTgで投資方針を承認しており、総投資額は109,900億ドン(約648億円、1ドン=約0.0059円)。ベトナム空港公社(注1)が開発を担い、新設される第3ターミナルは年間2,000万人の収容能力を有する予定だ。

同建設プロジェクトの実施期間は投資方針の承認から37カ月とされており、これまでに測量や設計、総費用の見積り、地雷撤去などの準備が進められてきたが、土地収用や整地、行政手続きに時間を要し、着工が遅れている。

チン首相は会議で「航空産業は力強く回復しており、多くの国内路線は新型コロナウイルス流行前よりも活気がある(注2)。今後、全ての国際路線の運航が再開された場合、空港にかかる負荷はさらに大きくなるだろう」と述べ、ホーチミン市と各政府機関に対して、同空港の混雑と過負荷を解決することにより、アフターコロナの貿易活動の回復と発展に寄与するよう求めた。

交通運輸省は、2022年第3四半期の着工に向けて各省庁に対し、建設開始の手続きを直ちに実施するよう要請、遅くとも20249月までに第3ターミナルを完成するとしている。

3ターミナルは国内線の運航の予定で、第1ターミナル(国内線)の過負荷の軽減と、サービスの質向上が期待されている(ベトナム国営通信社「ベトナム・プラス」79日)。

(注1)全国22の空港(うち7つが国際空港)を運営。総資本金額は約217,700億ドンで、95.4%をベトナム政府が保有している。

(注2)ベトナム航空局の統計によると、202216月の航空旅客数は約4,070万人(うち国内観光客は約3,890万人、外国人観光客は約180万人)で、前年同期比で56.8%増。2022年の年間旅客数は前年比2.9倍の約8,780万人に達すると予想されている。

(村岡一機)

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