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Thursday, January 13, 2022

バスに描く空飛ぶ子どもの姿 香川大生ら、東交バスのプロジェクト - 朝日新聞デジタル

福家司

 香川大の学生らが大型バスの車体に、瀬戸内海の上を飛ぶ子どもを描いている。高松市の貸し切りバス会社「東交バス」によるプロジェクト「世界に一つだけのペイントバスで子どもたちを日本中へ連れ出そう」の2台目「チャレンジ号」で、1月中旬の完成を予定している。

 創造工学部の1~3年生でつくるチーム「KADAI―CREATIVE」の8人が、車体半分に瀬戸内海の島々の上で、もう半分には夜の瀬戸内海からみた高松の町並みを背景に、いずれも傘を手に空を飛ぶ子どもの姿を描いている。昨年12月下旬から作業を開始した。

 絵のコンセプトはコロナ禍の中だからこそできることを表現した「シフトチャレンジ」。雨の中で傘を手に空を飛ぶ子どものデザインを考えた川畑彩夏さん(3年)は「雨は予想外の変化で、いわばコロナ禍。その中でも自由に空を飛びたいという子どもの挑戦を描いた」と話す。リーダーの西口菜々子さん(3年)は「ペイントする面が広いので、広範囲のグラデーションが難しく、時々遠くから見ながらの作業になった」と苦労を語る。

 プロジェクトは、新型コロナウイルスの感染拡大で遠足や修学旅行に行けなくなった子どもたちのため、バスの車体に絵を描いてもらったり、ツアーを実施したりする計画。1台目の「那須与一号」はアーティスト集団「瀬戸内アートコレクティブ」がデザインや制作を担当し、昨年10月にお披露目された。3台目は今後、指定のデザインに従って子どもや市民らに色を塗ってもらう予定という。

 東交バスの川畑亮専務は「3台が完成する春ごろから、毎週末に子ども向けのツアーを実施したい」と話している。(福家司)

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