
強気の ファンダメンタルズは少ないが、投資家に人気があり話題に上る株式は以前から「カルト銘柄」として知られてきた。最近はどうだろうか。こうした投資家の一部はますます本物のカルト集団のように見えつつある。
ソーシャルメディアをきっかけにした熱狂で、映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株価が押し上げられた。こうした熱狂が渦巻く鏡の迷宮に入り込むとその銘柄について、何が偽物でない本質的な熱狂なのか、新興のデイトレーダーが何を材料に売買しているのかを見極めるのはほぼ不可能だ。
ただ、AMCの株価押し上げに関与している人たちを突き動かしているのが何であろうと、確実に言えることが1つある。かなり奇妙な状況になりつつあるということだ。ある意味、陰謀論者集団「Qアノン」支持者の思考やソーシャルメディアに触発されてここ数年に起きた動きに通じるものがあるとさえ言えそうだ。
ロボ・アドバイザーのベターメントで行動ファイナンス・投資担当マネジングディレクターを務めるダン・イーガン氏は「あなたがスポーツ観戦をするファンなら、ひいきチームを応援できるが、それが実際にチームにどの程度影響するかは分からない」とした上で、「これが株式市場となると、動きを起こすコミュニティーの一部だと感じることできる。それはカルト集団的な部分で、何かに属している、コミュニティーの一員という感覚だ。それにはかなりの中毒性があり得る」と語った。
ツイートされた1枚の写真には、コロラド州ボルダーの街角でわざとらしく満面の笑みを浮かべた2人がAMCを推奨する内容のプラカードを持って立っている様子が映っている。
「Fin Twit」に頻繁に登場する匿名のコメンテーターの ツイートには、友達や家族からのチェーンメールのようなメッセージについて書かれている。受信者に現在50ドル超の水準にあるAMC株を買って、1000ドルになるまで保有するよう促す内容だ。
ツイッターで「$AMC cult」を検索すると、さらによく分かる。「見知らぬ人同士がこうした信頼を共有しているのを目にしたことはないが」、 $AMC cultフォローイングに気付き、 買うことにしたといったツイートが見つかる。
ゲームストップなど「ミーム銘柄」の投資家が空売りを仕掛けるヘッジファンドに打撃を与える意向を明確に示していたように既成勢力に対抗する精神をちょっと加えれば、レシピは完成する。
パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズの資産配分責任者マックス・ゴクマン氏は「これは、2008年に起きたウォール街への抗議行動の興味深い続編だ」とした上で、「以前は『陣営を張れ』というような感じだったが、今度は『戦いに臨んで市場に入り混乱させる』というものだ。レディット上で『損を出しても構わない。ウォール街に苦言を呈したいだけだ』という話を時折耳にする」と指摘した。
AMCの株価は昨年末時点で2.12ドルだったが、今月2日には一時72.62ドルとなり、年初来で34倍余りに達した。
原題: AMC Looks Less Like a ‘Cult Stock’ and More Like an Actual Cult(抜粋)
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