製薬大手、アストラゼネカから、新型コロナウイルスのワクチンの製造を委託されている製薬メーカーが、神戸市に新たなワクチンの工場を建設すると発表しました。
イギリスの製薬大手、アストラゼネカはオックスフォード大学と共同で、新型コロナウイルスのワクチンを開発し、日本国内でも国の承認がおりしだい、速やかに供給していくとしています。
こうした中、アストラゼネカから、ワクチンの製造を請け負う芦屋市に本社がある製薬メーカー「ＪＣＲファーマ」は、新たなワクチンの製造工場を神戸市に建設すると発表しました。
新工場が建てられる場所は、神戸市から取得した市西部の工業用地で、総工費およそ１１６億円をかけて建設される予定です。
ことし７月にも着工し、来年１０月に完成する予定で、会社によりますと稼働するのは再来年になる見通しだということです。
ＪＣＲファーマは、すでにある国内工場とあわせて、中長期的にワクチンを安定供給できる体制を整えたいとしています。
ＪＣＲファーマの芦田信社長は記者会見で、「いまだに終息が見えず、生活もいろいろな制約を強いられている。われわれにできることをしっかりやりとげたい」と述べました。
同席した神戸市の久元市長は「新型コロナワクチンの安定供給は国民がもっとも関心をもっている分野であり、新たな製造拠点が神戸市に開設するのは大変名誉なことだ」と述べました。
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