約１０時間遺体を放置したか｜NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

東京・国立市の集合住宅で４１歳の女性が９階から突き落とされて殺害された事件で、逮捕された夫は、およそ１０時間遺体を放置していた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁が当時の詳しい状況を調べています。
夫は、容疑を否認しているということです。

東京・国立市の会社員、高張潤容疑者（４４）は、去年１１月、集合住宅の自宅で妻の麻夏さん（４１）の首を絞めて意識をもうろうとさせたあと９階のベランダから突き落としたとして殺人の疑いで２８日逮捕されました。
高張容疑者は１１月３０日の午前６時半ごろに自ら通報し、「妻が地面に倒れている。自分で飛び降りたようだ」などと説明していましたが、その後、前日の夜８時ごろにベランダから人が転落する様子と別の人物が部屋の中に入っていく様子が、近くの防犯カメラに写っていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
また、同じ時間帯には近所の人が「ドスン」という大きな物音を聞いていたということです。
警視庁は高張容疑者が前日の夜に突き落としたあと、遺体をおよそ１０時間放置していた疑いがあるとして詳しい状況を調べています。
警視庁によりますと調べに対して容疑を否認しているということです。

殺害された高張麻夏さんの母親が取材に応じ、「今も娘が亡くなったことが信じられない。娘を返してほしい」話しました。
６０代の母親によりますと麻夏さんと容疑者は仕事関係で知り合い、２年ほど前に結婚したということです。
その後、麻夏さんは女の子を出産しましたが、最近は、容疑者のことを怖がっている様子だったということです。
事件の前日には麻夏さんからメールが届き、「夫が何かするかもしれないので怖い」などと書かれていたということです。
母親は「当初、『娘はベランダから飛び降りた』と聞かされましたが、自殺なんてするはずがないと思い、何かあったのではないかと考え続けてきました」と話していました。
そして、「娘は子どもの誕生をとても喜び、よく外に連れて行ってあげていたようです。亡くなったことは今も信じられないし、娘を返してほしい」と訴えていました。

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