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Saturday, February 13, 2021

Core H35とRTX 3070搭載のASUS製ゲーミングノートをレビュー。ハイエンド機ながら薄型筐体採用 - PC Watch

kesanakhir.blogspot.com
TUF Dash F15 FX516PR

 ASUSは、15.6型TUFシリーズとしては240Hzの液晶ディスプレイや、Core i7-11370HおよびGeForce RTX 3070を搭載するゲーミングノート「TUF Dash F15 FX516PR」を発売した。編集部から実機が送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。

15.6型の新型筐体にCore i7-11370HとGeForce RTX 3070を詰め込む

 昨年(2020年)6月にRyzen 7 4800HとGeForce RTX 2060を搭載した「TUF GAMING A15」を紹介したが、今回はそのTUFシリーズのIntel版2021年モデルとなる。

 構成は、プロセッサがAMDから第11世代Coreへ、ディスプレイのリフレッシュレートが144Hzから240Hzなどへと、大幅にパワーアップした上に、筐体も新デザインを採用。ゲーミングノートながら最薄部19.9mm、重量2.1kgとスリムされている。おもな仕様は以下のとおり。

【表1】TUF Dash F15 FX516PRの仕様
プロセッサ Core i7-11370H(4コア8スレッド、最大4.8GHz)
メモリ DDR4-3200 16GB
ストレージ SSD 1TB(PCIe 3.0 x4接続)
OS Windows 10 Home
ディスプレイ 15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶、非光沢、リフレッシュレート240Hz、画面占有率81%
グラフィックス Intel Iris Xe Graphics、GeForce RTX 3070(8GB)
ネットワーク Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.1
インターフェイス Thunderbolt 4(USB PD、DisplayPort対応)、HDMI、USB 3.0×3、ステレオスピーカー(2+2W)、アレイマイク、音声入出力
駆動時間 最大12.6時間
カラーバリエーション エクリプスグレー、ムーンライトホワイト
サイズ/重量 360×252×19.9~20.9mm(幅×奥行き×高さ)/約2.1kg
価格 21万9,800円(税別)

 プロセッサはTiger Lakeこと第11世代のCore i7-11370H。一般的なモバイル用より高性能なCore H35シリーズだ。4コア8スレッド、cTDP down:28W(3GHz)/up:35W(3.3GHz)、クロック最大4.8GHz。キャッシュは12MB。

 メモリは16GBのDDR4-3200。PCMark10のSystem Informationによると8,192MB×2となっている。ストレージはPCIe 3.0 x4接続のSSD 1TBと大容量だ。OSは64bit版Windows 10 Home。バージョンは20H1だったので、20H2には上げずに評価している。

 グラフィックス機能は、プロセッサ内蔵のIris Xe Graphicsと、GeForce RTX 3070(8GB)を搭載する。ディスプレイはの非光沢15.6型液晶で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。画面占有率81%と、リフレッシュレート240Hzの特徴を持つ。ゲームでの滑らかな表示に役立つだろう。

 ネットワーク機能は、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.1。そのほかのインターフェイスは、Thunderbolt 4(USB PD、DisplayPort対応)、USB 3.0×3、ステレオスピーカー(2+2W)、アレイマイク、音声入出力、イルミネーション機能搭載日本語キーボード。ゲーミングノートということなのか、WebカメラやSDカードは非搭載だった。

 サイズは360×252×19.9~20.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量約2.1kg。カラーバリエーションは、エクリプスグレー、ムーンライトホワイトの2色。バッテリ駆動時間は最大12.6時間。価格は21万9,800円(税別)となる。内容を考えれば妥当なところか。

 なお下位モデルは、リフレッシュレートが144Hzで、SSDの容量が512GBとなる。価格は19万9,800円(税別)。こちらも十分にハイスペックなマシンだ。

 今回届いたのはエクリプスグレーのモデルで、メタリックなダークグレイとブラックの2色が使われている。加えて全体的にスリムでなかなかカッコいい。重量は約2.1kgあるものの、横からの写真からもわかるように、一般的なゲーミングノートより、普通のスリムな15.6型に近い印象を持つ。MIL-STD-810Hに準拠しており堅牢性も十分だ。天板は新デザインで左側に縦にTUFのロゴがある。

 ディスプレイの特性をi1 Display Proを使い測ったところ、最大輝度250cd/平方m。写真の鑑賞/編集で最適とされる標準の明るさは120cd/平方mだが、ディスプレイの明るさの設定で最大から-3が123cd/平方m、-4が109cd/平方mとなった。したがって前者で計測している。黒色輝度は0.136cd/平方mで(目視可能かは別問題で)少し黒が浮く。リニアリティは、ほぼ直線的だが青だけずれが大きい。

測定結果1/白色点と黒色輝度
測定結果2/R・G・Bのリニアリティ

 キーボードはバックライトつきのテンキーなし日本語キーボード。15.6型でテンキーなしは貴重な存在だ。WASDのキートップだけ色が違い、ゲーミングっぽさを演出している。専用ユーティリティのArmoury Crateでバックライトの明るさと光り方を設定できるが、色はグリーン固定。打鍵感はストロークが深めだが、クリック感があり、そしてスムーズ。ゲームでの反応も良さそうだ。

 タッチパッドは物理的なボタンのない1枚プレート型。フットプリントに余裕がある分、パームレストも含め十分な面積が確保され扱いやすい。

 発熱やノイズはベンチマークテストなど負荷をかけると、キーボード上のスペースが若干熱く、筐体に耳を近づければ聞こえる程度。試用した範囲では気にならなかった。

 サウンドは、裏手前左右にスリットがあるため、机などに反射し、間接音として耳に届く。パワーはあるが、広域がこもった感じで抜けが悪い。その分、中〜低域は迫力が増す。ゲームならいいかもしれないが、音楽や映画など映像系はイコライザーを触りたいところだろうか。

ベンチマークは予想どおり高性能な結果

 アプリはASUSグループがプリインストールされている。ストレージはSSD 1TB(PCIe 3.0 x4接続)のSK Hynix「HFM001TD3JX013N」。Cドライブのみの1パーティションで約933GBが割り当てられ空き883GB。BitLockerで暗号化されている。Wi-FiとBluetoothはIntel製、Gigabit EthernetはRealtek製だった。

スタート画面。ASUSグループがプリインストール
起動時のデスクトップ
デバイスマネージャー/主要なデバイス。ストレージはSSD 1TB(PCIe 3.0 x4接続)のSK Hynix「HFM001TD3JX013N」。Wi-FiとBluetoothはIntel製、Gigabit EthernetはRealtek製
Cドライブには約933GBが割り当てられている。BitLockerで暗号化
NVIDIAコントロールパネル。CUDAコア5,120、メモリGDDR6 8,192MB

 おもなインストール済のソフトウェアは、「Armoury Crate」、「i-フィルター6.0」、「McAfee Personal Security」、「MyASUS」、「Thunderboltコントロールセンター」、「WPS Office」など。Armoury Crateは、ゲーミングPCならではのシステムコントロールアプリとなる。

Armoury Crate

 ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、Cinebench R23、CrystalDiskMark、PCMark 10/BATTERY/Modern Officeを実行。

【表2】ベンチマーク結果
PCMark 10 v2.1.2506
PCMark 10 Score 6,032
Essentials 8,886
App Start-up Score 12,059
Video Conferencing Score 6,482
Web Browsing Score 8,978
Productivity 9,314
Spreadsheets Score 10,937
Writing Score 7,932
Digital Content Creation 7,197
Photo Editing Score 8,143
Rendering and Visualization Score 8,611
Video Editting Score 5,318
PCMark 8 v2.8.704
Home Accelarated 3.0 4,457
Creative Accelarated 3.0 6,272
Work Accelarated 2.0 6,299
Storage 5,033
3DMark v2.16.7117
Time Spy 1,434@iGPU
7,615@dGPU
Fire Strike Ultra 5,333
Fire Strike Extreme 9,849
Fire Strike 17,401
Sky Diver 36,714
Cloud Gate 31,584
Ice Storm Extreme 105,592
Ice Storm 96,533
Cinebench R23
CPU 7,097 pts
CPU(Single Core) 1,420 pts
CrystalDiskMark 6.0.0
Q32T1 シーケンシャルリード 3,487.741 MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト 3,037.076 MB/s
4K Q8T8 ランダムリード 1,215.041 MB/s
4K Q8T8 ランダムライト 4,68.650 MB/s
4K Q32T1 ランダムリード 383.224 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 434.638 MB/s
4K Q1T1 ランダムリード 57.170 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 132.470 MB/s

 どのベンチマークも高スコアだ。参考までにTUF GAMING A15(Ryzen 7 4800H/RTX 2060)の3DMark Time Spyについては6,151だったので、RTX 3070のほうは1,500ほど上回っている。

 PCMark 10/BATTERY/Modern Officeは10時間7分。仕様上、最大12.6時間なので、テスト内容を考えると持つほうではないだろうか。


 以上のようにASUS「TUF Dash F15 FX516PR」は、240Hz表示の15.6型フルHDのディスプレイ、第11世代のCore i7-11370H、そしてGeForce RTX 3070を搭載したゲーミングノートだ。内容のわりに筐体は薄く、そしてパネルは狭額縁。なかなかスリムに仕上がってるのも見逃せないポイントだ。

 ゲーミング向けながらキーボードバックライトが単色と、派手さに欠ける点は残念だが、爆速でスリムなゲーミングノートを求めているユーザーに使ってほしい1台だ。

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