能美市の小中学校を来月卒業する子に贈られる九谷焼のマグカップが、ほぼ出来上がった。市商工課の担当者は「人気作家が手掛けたオリジナルの器なので、卒業記念の品として大切にしてほしい」と話す。
マグカップは高さ九・五センチ、直径八センチ。楕円(だえん)部分に児童生徒の個々の顔写真シールを転写して焼き付ければ完成する。市が卒業生全員に九谷焼を贈るのは初めてで、新型コロナウイルスの影響で多くの学校行事が中止となった子どもたちのために企画した。
デザインは、新進作家として注目される市内在住の牟田陽日(ようか)さん(39)が担当。「Nomi loves You」のメッセージと、白山や市の公式キャラクター三体の絵などを描き入れた。牟田さんは「今の時代に合ったカジュアルさとポップさを表現するため、鉛筆で描いたようなラフなテイストにした」と説明する。
マグカップに井出敏朗市長と担任教諭のメッセージを添えて、卒業式までに児童生徒千二十八人に手渡す。担当者は「コロナで大変な一年だったと思うが、最後の良い思い出になればいい」と話している。 (平井剛)
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