Pages

Saturday, January 23, 2021

【近ごろ都に流行るもの】「刺繍で認知症予防」 「脳トレ手芸」も登場、針仕事で若さ維持 - 産経ニュース

「脳トレ手芸」売り場で、刺繍による脳活動量測定の接客をする佐藤眞由美さん(右)。もうすぐ80歳になる=東京都大田区のユザワヤ(重松明子撮影)
「脳トレ手芸」売り場で、刺繍による脳活動量測定の接客をする佐藤眞由美さん(右)。もうすぐ80歳になる=東京都大田区のユザワヤ(重松明子撮影)
その他の写真を見る(1/5枚)

 刺繍(ししゅう)や編み物で認知症予防! ニンテンドーDS用ソフトなどを大ヒットさせた「脳トレ」の第一人者、川島隆太博士(NeU(ニュー)取締役CTO兼東北大加齢医学研究所所長)が検証実験を手がけ監修も務めた刺繍キット「脳トレ手芸」シリーズが発売され、店頭で話題になっている。高度成長期までは当たり前だった家庭の針仕事も、手ごろな衣料の普及で廃れているが、手先と脳の機能は「Use it or lose it(使うのか、それとも失うのか=川島博士提唱)」という脳トレの基本だ。超高齢社会が進む中、脳科学の角度から手芸の潜在力を探ってみた。(重松明子)

 大型手芸店「ユザワヤ」蒲田店(東京都大田区)をのぞくと、脳トレ手芸の売り場が展開されていた。昨年末に発売された第1弾、クロスステッチ刺繍キット(糸、針、布、フープ・額、ドリル付き1408円~)9種が並んでいる。

 図案を見ながら布のマス目を×状に埋めてゆくだけで、見栄えの良いイチゴや花の模様が完成するクロスステッチは初心者にも取っつきやすい。目を数え、刺し方の段取りを考える「高次脳機能」を使うため脳トレに最適といい、頭に計測装置を付けて作業中の脳活性を確認できるサービスも実施中(首都圏6店舗。体験無料)だ。

 計測するのは脳の前頭前野で、記憶や思考力、行動と感情を制御する認知機能「人間らしさ」の根源となる場所である。「おでこのやや左側に装置を付けて」「では、ここから刺していきましょう」。テキパキと接客する佐藤眞由美さんは、3月で80歳になる古参店員。老眼鏡もかけずに布地の穴を指さし、立ち仕事を軽々とこなしている。

 手芸の腕も万能だ。「若いころは、洋服でも何でも欲しいものは自分で作らなくちゃならなかったから。今も毎日の手芸と仕事が楽しい。元気だけが取りえなの」。驚きの若さだ。「お客さまも手芸を続けている方は年をとらない。脳トレ効果を知って『本当!』って喜んでいますよ」とほほえんだ。

 店舗のほか公式サイトでも販売し、スマホで脳年齢チェックテストも受けられる。「認知症予防という“付加価値”が科学的に証明できれば、多くの方に手芸に関心を持っていただけるのではないか」。脳トレ手芸を企画したユザワヤの畑中宏元常務(35)は、こうきっかけを語る。

続きを読む

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 【近ごろ都に流行るもの】「刺繍で認知症予防」 「脳トレ手芸」も登場、針仕事で若さ維持 - 産経ニュース )
https://ift.tt/3o9EgRr

No comments:

Post a Comment