大山と近本が初タッグ! 阪神大山悠輔内野手(26)が28日、兵庫県内で近本光司外野手(26)との合同自主トレを公開した。トレーナーが同じ縁で、近本が例年行っている自主トレに初合流。ドラフト5位の東洋大・村上頌樹投手(22)も加わり、3人で汗を流した。同学年で来季新主将の大山と、新選手会長の近本は4番と1番を期待される打線の要。出た近本を大山がかえす。その先に大山打点王、近本100得点が見えてくる。
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「打点」の大山と、「得点」の近本。打線のカギを握る26歳コンビが、兵庫県内で初の合同自主トレを行った。打撃タイプはそれぞれ違うが、互いに意見交換をしながら切磋琢磨(せっさたくま)し合う間柄だ。大山は「バッティングのタイプもスタイルも違いますし、売りにしているところも違う。何かを見つけられればいいかなと思ってます」とにっこり。初タッグでさらなる進化を目指す。
矢野監督からは来季4番の期待を受けている。今季は85打点でリーグ3位。大山も来季目標の1つに、打点王を掲げる。「チームのためになるのが打点だと思っているので、その数はこだわりたい」。今季の勝利打点15はリーグトップの大奮闘。「そういった打点をたくさん取りたい。取れるだけ取りたいと思っています」。1番近本が塁に出て、4番大山が本塁にかえす。その積み重ねが、チームの勝利をたぐり寄せる。
来季目標に「100得点」を掲げる近本からも期待をかけられた。「悠輔にかえしてもらうしかない。自分でどれだけ走っても(得点は)そんなに取れるものでもない。3、4、5番とか後ろのバッターにかえしてもらうことがほぼほぼ全てかなと思うので。期待しかないですね」。
トレーナーが同じ縁で実現した今回の合同自主トレを、成長の力に変える。大山が吸収するのは、技術面だけではない。近本の一挙手一投足にも注目する。「普段のしぐさからも何かヒントがあると思う。1日の流れで無意識にやっていることがあるかもしれない。自分のプラスになりそうだと思えばやろうと思いますし、そういうところを見つけていきたい」。新人の村上からも盗めるものは盗む。同じ時間を過ごす中で、レベルアップに必要なものを貪欲に取り入れていく。
大山と近本は、来季から新主将と新選手会長としてもチームを引っ張る。「お互いにいろいろ助け合い、そういう力の合わせ方ができればもっと良くなっていくと思う。2人だけじゃなくて同級生もたくさんいる。そういった選手たちと一緒に、一丸となってやっていきたいと思います」。大山&近本コンビが先頭に立ち、16年ぶりのVへ突き進む。【奥田隼人】
◆阪神が5度リーグ優勝した年の1、4番打者 守備の名手、1番吉田は打っても活躍。62年は4番藤本、64年は大毎から加わった4番山内の快打でホームを駆け抜けた。85年は快足と長打を兼ね備えた1番真弓が34本塁打。4番掛布やバース、岡田と強力打線を引っ張り、日本一に輝いた。03年は首位打者の1番今岡が7本の初回先頭打者弾(球団記録)でけん引。負傷した浜中の後を引き継いだ4番桧山が勝負強い打撃を見せた。盗塁王の赤星が1番に座った05年は、4番金本が甲子園ラッキーゾーン撤去後初の40本塁打。快足と豪打でリーグを制覇した。
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