テレビ高知
疫病退散にご利益があるとして、SNSなどで話題になっているあの妖怪が出没！？高知県内のある場所を取材してきました。 まん丸とした可愛らしい焼き物、何がモチーフになっているか分かりますか？ なんだろう・・・かっぱ？人魚？ 答えは、アマビエです。長い髪にくちばし、うろこを持つ半人半魚の妖怪・アマビエは、疫病退散にご利益があるとしてSNSなどで話題になっています。可愛らしい焼き物に姿を変えました。 このアマビエが誕生したのは、安芸市の内原野陶芸館。温かみのある素朴な風合いが特徴の内原野焼の器の販売のほか、陶芸体験などもできる安芸市の人気スポットです。アマビエの焼き物を作ったのは、内原野陶芸館のスタッフ中村あゆみさんです。制作に込めた思いとは。 「世間はコロナの影響で、当館でも元気の無い日々がつづいているので新しいものを作って世の中を 元気にできればと思ってアマビエさまを作ることを決めました」（中村あゆみさん） 通常、陶芸館を訪れる客の半数は、保育園の遠足や小学校の社会科見学など団体での利用客だといいますが、新型コロナの感染拡大を受け、3月上旬からキャンセルが相次ぎ、全国に緊急事態宣言が出された4月中旬から休館。先月（5月）はじめから感染予防対策をとった上で営業を再開しましたが、例年と比べると利用客はおよそ7割減り、営業再開後も厳しい状況が続いています。 明るい日常を取り戻したいと願いを込めて作られたアマビエの焼き物。こだわりのポイントは。 「ポイントにしているのは、ちょっとぶさいくでかわいいところ。ただブサかわ感を出すにはあまり気持ち悪くならないよう（工夫するのに）力を入れた」（中村あゆみさん） 思わず微笑んでしまうような愛嬌たっぷりのアマビエ。販売のほか、今月末（すえ）からは、自分で作ることができる体験教室も始める予定だということです。一足早く体験させていただきました。 「よろしくお願いします」 まず、粘土を細長いかまくらのような形に手で軽く叩きながら整え、アマビエの体になる部分を作ります。 次は頭の部分。粘土を細長くこね、1本1本髪を貼り付けていきます。今回はロングヘアですが、長さはお好みで、アレンジしても大丈夫ですよ。 続いて体にうろこの模様を描きます。 手足や顔のパーツをくっつけて…。 作業することおよそ30分。 「完成した！かわいいですね。よく見ると模様や髪の部分が不ぞろいなんですけど、それはそれで愛嬌があって愛着わきますね」 「粘土があまったら、こういった花をつけたりリボンをつけたり、いろいろアレンジしても個性が出ていいと思います。子どもが遊びにいける場所もなかなか少ないのでそういったお子さん連れの方とか、いろんな人にきて欲しい」（中村あゆみさん） 体験で作ったアマビエは陶芸館のスタッフが焼き上げ色づけを行い、1か月半ほどで完成するということです。皆さんもぜひ、自分だけのアマビエに癒されてみてはいかがでしょうか？
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June 04, 2020 at 04:14AM
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