
「患者は大きな不安を抱えている。その不安を少しでも軽くしたい」。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、県ナースセンターの求人紹介で看護師に復職した県内在住の30代女性は使命感を口にした。医療現場で患者の機微に触れる女性は、患者に寄り添う看護の在り方を模索している。
「新型コロナ関連の仕事なのですが」。全国で新型コロナ感染者が増え始めた4月中旬、一本の電話が届いた。女性は昨年3月、引っ越しを機に勤務先を退職しており、復職支援などを担う県ナースセンターから現状確認の電話だった。「今は働いてません」。女性が告げると復職を求められた。
新型コロナを巡り、恐怖や不安が蔓延(まんえん)していた時期。看護業界でも離職や内定辞退などがあり、女性の友人の看護師も退職したという。看護師として協力したい気持ちはあったが、医療従事者とその家族への中傷や差別を耳にした。周囲の目も気になった。
そんな中、再び現場に立とうと決断した背景にあったのは、東日本大震災時に古里である本県にいられなかったもどかしさだった。看護師として関東で働いていたため戻るに戻れず、古里との隔たりを感じた。県内に住む今、適切な予防など看護師としての経験から感染症を過度に恐れる必要はないと考えた。「自分にも何かできるんじゃないか」
女性が夫や母親に相談すると「やりたいのであれば頑張りなさい」と一言。背中を押され、再び白衣に袖を通す決意が固まった。
復職に向けて業務や感染対策について講習を受けた後、女性は5月中旬に発熱外来を備える病院で働きだした。発熱外来にはクリニックなどで受診を断られた人や、発熱などの症状はないものの不安を抑えられず受診する人が訪れた。
女性の主な仕事は患者の体調などを確認して医師につなぐこと。部屋の消毒など感染予防に欠かせない作業や薬の説明なども重要な仕事だ。患者と対面する際、マスクやガウン、フェースシールドなどは必須だが、患者の気持ちを和らげるための自分の表情や声は届きにくくなったとも感じている。「普段より会話は多めに、声色には気を使っている」。自分なりの看護と向き合う日々が続いている。
"何か" - Google ニュース
June 07, 2020 at 05:59PM
https://ift.tt/30rFa3m
看護師復職、発熱外来に 「自分にも何かできるんじゃないか」 - 福島民友
"何か" - Google ニュース
https://ift.tt/3bu5jBJ
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment