北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(1977年の行方不明時13歳)と家族の苦悩を描いた映画「めぐみへの誓い」(野伏翔監督)の製作が、今夏の上映に向け大詰めを迎えている。めぐみさんの父滋さんは映画化を最初に希望していたが、間近に迫った完成を待たないまま5日に87歳で亡くなった。関係者は「滋さんの無念を晴らしたい。拉致問題解決のため少しでも多くの人に映画を届けたい」と思いを新たにしている。
映画は、野伏監督が主宰する劇団「夜想会」が2010年に初演し、14年から政府の拉致問題対策本部主催で全国で上演している舞台「めぐみへの誓い―奪還―」が原作。野伏監督が拉致問題関係者の講演や著書を基に、めぐみさんら被害者が北朝鮮国内で救出を信じて生き抜く物語を書き上げた。滋さんと妻早紀江さん(84)が拉致問題解決のために奔走する姿も盛り込んだ。脚本は滋さんらがチェックし、拉致被害者家族会の賛同を得た。
滋さんは09年、早紀江さんと共に舞台の制作発表に同席し、「拉致問題を知っていただくための大きな力になる」と期待を寄せていた。稽古(けいこ)場も訪れて出演者を激励し、観劇後には野伏監督と酒席を共にしながら「(劇を)映画にしたい」と熱を込めて語っていたという。
映画化の話が具体化したのは、滋さんが体調を崩して入院してから1年3カ月が経過した19年7月。「家族が存命のうちに再会を果たしてほしい」と、拉致問題の支援者らで作る製作委員会がクラウドファンディングなどで製作費を募り、約3600人から4800万円以上を集めた。
撮影は今年3月上旬に秋田県内で始まり、同30日にクランクアップした。滋さんの訃報が届いたのは編集作業が本格化し、あと1カ月で完成するという時だった。野伏監督は「いつかは来てしまうことだと分かってはいたが、なんとか完成した映画を見てほしかった。映画化の話も直接伝えられなかった」と悔しがる。
キャストは、滋さん役を俳優の原田大二郎さん、めぐみさん役を菜月さんと坂上梨々愛(りりあ)さん(少女時代)、早紀江さん役を石村とも子さんが務める。8月ごろには支援者向けの上映会を開催する予定にしている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般上映の時期は未定だが、動画配信も検討する。
野伏監督は「日本だけでなく、世界に向けて発信し、拉致問題解決のための国際的世論を盛り上げたい。私たちが滋さんの代わりにがんばらないといけない」と力を込める。【金森崇之】
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June 10, 2020 at 01:30PM
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横田めぐみさん映画7月完成「父滋さんの無念晴らしたい」 世界に発信目指す - 毎日新聞 - 毎日新聞
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